新進の備前焼作家グループ「けらもす」(渋田寿昭代表)が、ぐいのみばかり千点を集めた展覧会「千の酒〓(さけのみ)」を倉敷市中央の加計美術館で開いている。25日まで。 岡山県内在住の30〜50代のメンバー6人が持ち寄ったぐいのみは、口がゆがんだり、六角形だったり。胡麻(ごま)や緋襷(ひだすき)といった豊かな窯変や、白土を使った象嵌(ぞうがん)や銀彩など多彩な装飾と相まって、まさに千差万別だ。 器面を削り陶片を継ぎ合わせたように見せる“パッチワーク”技法を施した渡辺琢磨、焼成を工夫して滋味ある「黒」を生み出した天野智也ら、それぞれの作家が取り組む技や表現の“いま”が盛り込まれている。 2009年の結成以降、年1回ペースでグループ展を開くけらもす。「『そんな表現があったか』と他のメンバーに思い知らされ、次の創作へのバネになる」とメンバーの一人が話すように、ジャズが流れる会場には、切磋琢磨(せっさたくま)するメンバーの緊張感が漂っているようだった。※〓は蚕の虫が口