古美術品販売の倉敷山陽堂アンティークモール(倉敷市船倉町)は15日、1階の展示スペースを改装した「倉敷おもちゃ博物館」をオープンする。京都市のおもちゃ専門博物館「想い出博物館」の閉館を受け、約3千点の収蔵品を受け継いだ。江戸時代から昭和までの日本製おもちゃがそろい、時代の風俗や世相を映し出している。 お座敷遊びとして扇を投げて的に当てる「投扇興」用の江戸期の的や、明治から昭和戦中の雰囲気を色濃く反映した武将めんこ、巨大な弾丸を抱えて敵に向かおうとする兵士の人形など幅広いおもちゃがずらりと並ぶ。 同店店長で、倉敷おもちゃ博物館長を務める安田富亘さん(63)は「おもちゃの背景にある時代性が感じ取れるよう、年代や種類別に展示した」とねらいを話す。 テレビの普及が進んだ昭和30年代以降のコーナーでは、「パーマン」などのアニメキャラや「ソニー坊や」といった企業キャラがそろい、戦後日本の変容が浮かび上がる。暗殺されたケネディ米大統領や「フーテンの寅さん」、ザ・ビートルズの4人などが会する人物のコーナーからも、それぞれの活躍とともに時代の雰囲気がよみがえってくる。 同店とおもちゃの買い取りなどで20年以上の親交があった「想い出博物館」が2014年に閉館。同館の北川和夫元館長が半世紀以上かけて集めた収蔵品を買い取った。安田さんは「これだけ価値が高く、幅広い年代のものを散逸させたくないという思いが2人で一致した」と、コレクションを継承した理由を説明。「ぜひ多くの人に訪れてもらい、展示の魅力を感じてほしい。倉敷の新たな観光スポットにもなれば」と期待する。 午前10時半〜午後5時。木曜定休。高校生以上300円、中学生以下200円(未就学児は無料)。問い合わせは同店(086—425—4577)。