9月も後半に入り、秋の彼岸の時期を迎えた。お墓参りとともにこの時期に欠かせない風習と言えば、「おはぎ」を食べることだ。和菓子店はもちろん、スーパーやコンビニでも大量のおはぎが並ぶ。今が最も「旬」な和菓子と言えるだろう。

 和菓子の美しさ、上品さは、しばしば中国を含む世界のメディアによって紹介され、賞賛される。中国メディア・人民網が掲載した文章は、和菓子の魅力を十分に堪能するには、そのいただき方にも留意すべきであると説いている。

 文章は、季節感が表現された日本の和菓子は食べるのがもったいないほど美しいのと同時に、それを食べる日本人の動作もとても綺麗であると紹介。その美しさは「口に運ぶ動作」ではなく、食べるプロセス全体にあるとした。そして、具体的に「竹の楊枝で菓子をちょっと切り取って口の中に運び、十分に咀嚼する。それから熱い抹茶を一口含む」とその動きを説明するとともに、「このとき、自然と幸せと満足のため息が出るのである」と解説した。

 そのうえで、日本人が和菓子を楽しむ動作は「禅」に共通する部分があり、「堂々と時間をたっぷり使って味わう」という精神は甘いものを食べる時も例外ではないのだ、と論じている。

 一方で、中国人の食べ方の乱暴ぶりを指摘。「一口二口で飲み込み、コーヒーや紅茶を流し込んで終わり。たった5分ぐらいしかかからないのではないか」と問いかけた。そして、「忙しい現代生活においてこそ、日本人に学ぶ必要がある」とし、優雅にスイーツをたしなむことを提起した。

 和菓子を含めたスイーツを楽しむ時間というのは、疲れた心に休息を与えるひと時でもある。仕事や家事に追われる現代の日常生活ではなかなか時間を確保することは難しいが、たまには優雅にティータイムを楽しみたいものだ。ゆっくり味わうことによって、食べ過ぎも防げるというメリットもある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)