これまで爆買いを特徴としていた中国人観光客の傾向が近年、「モノ消費」から体験を重視した「コト消費」にシフトしているという。例えば、満開の桜の下で花見をする、大阪でB級グルメを食べ歩く、北海道でスキーをする、着物を着て浅草を散策する、旅館で温泉と懐石料理を楽しむといった「日本ならでは」の体験だ。

 中国メディアの今日頭条は、北海道旅行の際にガイドから聞いた「中国人の知りえない日本人の日常」を紹介する記事を掲載した。

 ガイドの女性は、日本人の生活を中国と比較しながら話してくれたという。その1つが、日本人は品質を非常に重視しているという点だ。品質問題が起きると、企業や店は倒産の危機にさらされると聞いた筆者。旅行を通して、確かにその通りだと納得したという。観光地でも価格は適正でぼったくりは見られず、旅行中に食べた果物はどれも新鮮でおいしかったことなどから「日本人の商売は本当に誠実で、消費者本位だ」と感心した様子だ。

 また、中国ではいたる場所に存在するゴミ箱が見られず、清掃員もいないのにゴミが落ちていないのは、環境保護が自身の健康に直結すると日本人が認識していること、ゴミ収集は公務員の仕事で、それだけ政府や自治体が環境を重視していることがわかったと紹介。

 そのほか、ナプキンなどの衛生用品を買う時に中身の見えない袋に入れてくれる気遣い、警察がいなくても皆が自主的に列に並ぶこと、クラクションを安易に鳴らさないこと、自分の家の雪かきは自分ですることなど、これらはすべて中国にはない習慣や考え方であり、旅行中に見聞きしたことから「たくさんのことを学んだ」と感想を述べている。

 また記事は、北海道旅行に興味のある中国人に対し、「憎しみを捨てて、北海道の素晴らしさを純粋に感じ取ってほしい」と自身で体験してみることを勧めた。観光名所を巡り、「証拠写真」を撮るだけで満足しがちな中国人の海外旅行だが、百聞は一見にしかず、外国で地元の人の日常を感じ取る体験型旅行は新しい形であり、日本の良さを知ってもらう良い方法と言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)