日系車は中国市場で燃費性能やコストパフォーマンスが高く評価され、着実にシェアを伸ばしているが、韓国では日系車を見かけることはほとんどない。中国メディアの捜狐はこのほど、韓国人はどうして日系車を受け入れず、韓国車にこだわるのかと題する記事を掲載した。

 記事は、韓国では韓国ブランド車ばかりで、特にキア自動車とヒュンダイ自動車を多く見かけると紹介。街で輸入車を見かけることは非常に少ないという。2016年上半期、韓国自動車市場では販売台数上位のモデルはすべて韓国車で、輸入車もほとんどがドイツ車で日系車は少ないとした。

 韓国人がそこまで韓国ブランド車を好むのはなぜだろうか。記事は、「政府による保護政策」、「国産車が一番だと思っている」、「感情的な問題」の3つの理由があると主張した。

 保護政策に関しては、韓国で自動車の輸入が自由化したのは1988年で、その後も日系車の輸入・販売は1998年まで禁止されていた。また、輸入車には関税がかかるため、必然的に価格が上昇してしまうが、こうした点が韓国における日系車のシェアが小さい直接的な理由と言えそうだ。

 また記事は、国産車至上主義は韓国人独特の感情だと主張、例えばルノーサムスンは、海外企業に買収されながらサムスンの名で販売して成功したが「中国の場合、中国企業の名をつけたら逆に売れないだろう」と指摘した。

 感情的な理由とは、つまりは「反日感情」のことであり、これは中国と同じであると言えよう。いずれにしても、韓国自動車市場は海外自動車企業にとってハードルが高く、世界で人気の日系車も中国市場のようにはいかないようだ。しかし、最近では韓国でもレクサスの売り上げが急増するなど、日系車に対する評価は高まっている。今後はシェアを伸ばす可能性も十分にあると言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)