男子優先社会の歴史が長かった現代の日本では、男女平等の概念がかなり浸透してはいるものの、まだまだ男子が優先される部分も多く見受けられる。そして、欧米式のレディ・ファーストとなると、男性のみならず、受ける側の女性も慣れていないのではないだろうか。

 中国メディア・今日頭条が13日に掲載した文章では、日本の電車内で外国人がレディ・ファーストを実践したところ、逆に怪しい目で見られる羽目になったというエピソードが紹介されている。文章はまず、日本の高齢女性が往々にして化粧好きであるとともに、電車の優先席に座りたがらないと紹介。他人から譲られた場合には「まだ譲られるほどの歳じゃないわよ」という表情を浮かべながら断るとした。

 そのうえで、あるフランス人男性が日本の電車の中で遭遇したエピソードを紹介。典型的な「ジェントルマン」という男性は電車に乗って座った際、女性を見かけると年配者であろうが若者であろうが立ち上がって席を譲ろうとするが、「不幸なことに、たいがい拒絶され、不審なまなざしで見られる」と説明した。そして、この男性が「レディ・ファーストは日本では通用しない」とショックを受けたと伝えた。

 レディ・ファーストとは関係ないが、文章はこのほか、日本の年配女性が厚化粧で、服も派手であるとしている。「特に名古屋はすごくて、夜の名古屋の混雑した電車には乗りたくない」とのことだ。あくまで個人的な感想だが、そのような印象を持つ外国人もいる、ということで紹介しておきたい。

 日本社会でレディ・ファーストを積極的に推進すべきかどうかについてはさまざまな意見があるだろう。文章が紹介したエピソードから分かるのは、施す側と受ける側の気持ちや考え方が一致してこそ、初めてマナーや礼儀というものが成り立つということなのだ。年配者に席を譲るかどうかで起こる気まずい状況も、譲る側と譲られる側の気持ちが違う方を向いているからに他ならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)