「エネルギー安全保障」は国の存亡にかかわる非常に重要な課題の1つだ。エネルギーの供給がなくなれば、自動車は走ることができず、物流は滞り、電気供給も不安定となり、経済活動そのものが停滞してしまうだろう。

 日本は天然資源に乏しい国とされてきたが、日本を取り巻く海の底には豊富な資源が存在する。特に化石燃料に代わるエネルギーとして注目を集める「メタンハイドレート」も日本近海の海底には大量に埋蔵していることが分かっている。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、次世代エネルギーと目されるメタンハイドレートについて、「世界各国がこのエネルギー資源に望みをかけている」と指摘したうえで、日本はメタンハイドレートの実用化に向けた研究で世界をリードしていると伝えている。

 メタンハイドレートは「燃える氷」とも呼ばれ、深海堆積物あるいは陸地の永久凍土に分布している。メタン分子が水分子の中に包み込まれており、低温と高圧で結晶化した氷状の物質だ。

 記事は、全世界ですでに30以上の国や地域がメタンハイドレートの研究調査にあたっていると伝えている。日本のほか、米国、ロシア、韓国、インド、オーストラリア、ドイツ、フランスなど各国が研究を進めるなか、中国でのメタンハイドレートに関する研究はまだ初期段階にとどまり、他国に大きな遅れを取っていることを指摘した。一方、日本はすでに海底からのメタンハイドレートの採取に成功しており、海底メタンハイドレートの採掘技術を掌握していることを紹介した。

 また記事は、日本が南鳥島近海の海底の堆積物のなかに高純度レアアースが含まれていることを発見したことも伝え、資源の少ない日本にとっては喜ばしい知らせだろうと結んでいる。メタンハイドレートとレアアース、そして採掘技術の高さによって、日本が将来的に資源大国となる可能性は十分に存在する。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)