「日本は一体衰えたのか、まだまだ元気なのか」という議論は、今の中国における対日観の主要なテーマの1つと言える。日中両国の政治的な関係が緊張を深めているなかで、「見せかけの衰退に騙されるな」という論調が目立ち始めている。中国メディア・捜狐は24日、「日本は本当に衰退したのか。それとも『臥薪嘗胆』なのか」とする記事を掲載した。

 記事は、中国経済の急発展により、多くの人が「中国はすでにすべてにおいて日本を超越した」と思っていると指摘。しかし、実際はそんなことはなく「表現が極端な中国人が自らを欺瞞しているに過ぎないのだ」としている。

 そして、日本が戦後数十年のあいだに中国同様に目覚ましい発展を遂げたことを紹介。ただ、その発展が急すぎたために「保護者」である米国が脅威を感じて日本に圧力をかけているのだとした。また、これに対して戦争で痛い目に遭った日本は、これに従うことを選択しつつ「臥薪嘗胆モード」に入っているのだと論じた。

 記事は、1990年代より日本は積極的に海外投資プロジェクトに参加し、国内資産を海外に移転させることで「見せかけの経済衰退」を作ったと説明。「失われた20年」というのは、結局のところ日本が自ら拵えた「発煙弾」に過ぎないのであると主張した。

 さらに、日本は「臥薪嘗胆」状態に入ると同時に、中国人の自惚れに隠れて元気を取り戻し、南シナ海や尖閣諸島問題、中国脅威論の喧伝などさらなる挑発に乗り出したと解説。「日本は哀れな子羊などではなく、羊の皮を被った狼なのである」とし、日本の動きに警戒するよう呼びかけた。

 日本が「臥薪嘗胆モード」に入っているのか、バブル崩壊後の景気低迷は「見せかけ」なのかについては何とも言えない。ただ、爆発的な経済成長を遂げて経済規模で日本を抜いたことで「もはや日本は相手ではない」と考える中国人が多いとするならば、それはやはり記事が指摘するように自己欺瞞かもしれない。国全体の経済規模が大きくなっても、豊かになっていない人がまだまだたくさんいるのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Phongphon Sutantayawalee/123RF)