中国は社会主義国でありながら市場経済を導入している。社会主義は本来、平等で公正な社会を目指す思想であるはずだが、中国社会は平等どころか貧富の格差は極めて大きい。超高級車が街を走っているかと思えば、物乞いが道行く人びとに金銭を求める姿を見ることができる。

 中国メディアの財信網はこのほど、「なぜ中国における貧富の格差はこれほど大きいのか」と疑問を投げかけ、その理由について解説している。

 記事は、2016年6月の中国の物価上昇率が前年同月比1.9%であったのに対して、現在の中国の預金金利は1.5%であると指摘、それゆえ現在の中国の預金金利は実質的にはマイナス金利であると説明した。実質的なマイナス金利状態において「中国には奇妙な現象がある」と説明。それは「低所得層が預金し、高所得層が銀行からお金を借りる」という現象であり、その結果「貧しい人はますます貧しくなり、富んでいる人はますます富むようになる」と指摘した。

 中国における貧富の差を生み出す要因として記事がもう1つ指摘しているのは、低所得層は自分の資産を現金保有するだけで運用をしない傾向があるという側面だ。実質的なマイナス金利状態における銀行預金は資産の価値を低下させると説明、むしろ自分自身の能力を高めることを含む様々な投資により資産を活用しなければ「資産は気づかないうちになくなってしまう」と警告した。

 資産には自分の生活を保護するという大切な役割があり、それを賢く活用することに留意するのは重要なことだ。中国では「投資」を好む人が数多く存在する。資産運用の上手な人は富み、現金で保有しているだけという人は資産が増えないという状況になっているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)