春の日本を代表する風景がサクラの花だとすれば、秋を代表する風景はモミジをはじめとする美しい紅葉だろう。桜前線とは逆に北から南下し、高地からだんだんと降りてくる紅葉は、秋の深まりとともにやがて冬がやって来ることを予感させる。これから日本にやって来る中国人観光客も、次第に深まる紅葉を楽しみにしているはずだ。

 赤や黄色に色づいたモミジの葉は普通、見て楽しむものだが、大阪府箕面市では「天ぷら」として食べる。これには中国人も驚きのようである。中国メディア・青網は23日、「日本人は飢えているのか モミジの葉まで揚げて食べるとは」とする記事を掲載した。

 記事は、紅葉したモミジの画像を示したうえで「この美しい葉たちは、鑑賞するだけでなく空腹も満たしてくれるのだ」と説明。モミジの天ぷらが存在することを紹介した。そして、「もし本当にモミジの葉を使っている訳がないと思った人がいるなら、それは間違いだ。本当の葉っぱを使っているのである」とし、モミジの葉に衣をつけて揚げ、砂糖と胡麻をまぶした菓子「もみじの天ぷら」には1000年以上の歴史があること、使用される葉は「道で拾ったものをそのまま」ではなく、桶の中で1年間塩漬けにしたものであることを説明している。

 さらに、日本にはモミジの天ぷら以外にも蓮の花やミント、桑の葉、さらには菊の花の天ぷらも存在することを紹介。「このままいったら、日本人には天ぷらにして食べないものはないのではないか」と思ってしまうとした。

 現地で「もみじの天ぷら」を提供する久國紅仙堂によると、天ぷらに使用されるモミジの葉は専用に木から栽培しており、良い食感を出すために研究が重ねられた無農薬栽培の葉なのだという。天ぷら自体のみならず、このあたりのこだわりぶりにも、中国人観光客は「さすが日本だな」と感心することだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)