武士道という言葉は世界で広く知られている。もちろん中国でも日本に武士道という考え方が存在していたことは知られているが、なかには切り合いや切腹のイメージだけしかないという人もいるだろう。しかし、中国メディアの今日頭条は26日、武士道は日本民族と国家を支える重要な理念である論じる記事を掲載した。

 記事はまず社会にとって必要な道徳教育という観点で武士道を分析。古代中国社会には四書五経として知られる儒教の経書が道徳教育に貢献し、西洋社会の道徳教育は全能の神がその源であったと記事は説明。しかし日本社会の場合は仏教を奉じるも見掛け倒しで、「武士道が出現するまでは道徳教育に対してさほど効果がなかった」と指摘した。

 しかし江戸時代の軍書である甲陽軍鑑に「武士道」という言葉が頻繁に出現するようになり、また江戸時代中期の「武道初心集」や「葉隠」という書物は「忠、義、勇」などを武士道道徳の中心としていると記事は説明。山鹿素行などの江戸時代の儒学者も社会に一定の影響を与えたが、武士道は「忠君思想」を絶対化したと指摘した。

 戦争を美化することは決して許されないが、忠君思想の観点からいえば、第二次大戦時に神風特攻隊のパイロットが相手の艦隊に飛行機で体当たりし天皇に命をささげたというのはまさに武士道精神の表れであり、それは他の国家からもはっきり識別できる理念だったと言える。

 また、かつての経済成長を支えた「終身雇用」という考え方も、まさに忠君という理念に則ったものだったとも言える。現代の日本人の中に息づく武士道精神つまり「忠、義、勇」また「忠君思想」といった道徳観念を大切にする精神が、世界や日本社会の福祉に貢献する仕方で発揮されることを願いたいものだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)