中国人女性が結婚相手に求める重要な条件の一つは、相手の男性が「持ち家」であることだ。中国人の女性たちがこの条件にこだわるのは、職を失って経済的問題に直面しても自分を最低限保護してくれる、心から安心できる場所を確保したいという気持ちがあるためだろう。

 しかし、日本を始めとする先進国では、中国とは全く対照的な状況が見られるようだ。中国メディアの網易はこのほど、日本や米国などの先進国の若者たちがますます「持ち家」を求めなくなっていると説明、その理由について分析している。

 記事は日本で行われた調査を引用し、現在の日本の若者たちが欲しいものの1位は携帯電話であり、次にノートパソコン、その次に自転車であり、家は第8位だったが、1970年代の若者たちにとって最も欲しかったものは「家と車」だったと紹介した。また過去の日本や米国においては、家や車が「成功のシンボル」と見なされていたが、「現在の若者たちはお金を不動産に投資するよりも、学習や旅行、起業など、個人の経験を豊かにする事に用いるほうが良いと考えている」と説明した。

 さらに日本や米国には信頼できる賃貸システムが確立されているという点も、若者たちが持ち家を選ばなくなっている理由の1つであるという見方を記事は示した。

 1970年代の日本の若者たちが最も欲しかった「家と車」が、現在の中国人の若者たちにとって最も欲しいものであるという点に留意すると、つまり1970年代の日本において成功のシンボルだったものが、現在の中国で成功のシンボルと見なされているということが言える。

 では10年あるいは20年後の中国の若者たちの持ち家に対する考え方は、後を追うように現在の日本や米国など先進国に住む若者たちが持つ考え方へと変化しているだろうか。これは成功に対する見方の変化を意味するが、持ち家がなくても安心して生活できるという保障を中国社会が市民に与えることができるようになっているなら、中国の若者たちの持ち家に対する考え方も先進国化する可能性は高いと言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)