2016年度の最低賃金(時給)の改定額は現在より25円上昇し、全国平均823円となることがわかった。現在より3%引き上げられることになるが、安倍政権がニッポン一億総活躍プランの一環として掲げる中期目標「最低賃金1000円」に向かって一歩前進した格好となった。

 これに対し、中国メディアの一点資訊は、日本で最も時給が高い東京の932円と中国で最も高い北京の10.87元(約164円)を比較し、1時間の時給で何が買えるかについて紹介する記事を掲載した。

 1つ目の比較対象は「飲み物」だ。東京の時給なら自販機で飲み物を約8本買えるが、中国では缶コーヒー3本しか買えない。また米国の大手コーヒーチェーンのコーヒーは東京なら2杯飲めるが、北京では1杯も飲めず、買えるのはせいぜいジューススタンドの金柑レモンジュース1杯くらいだと紹介した。

 さらに世界中に存在するファーストフードチェーン「マクドナルド」で買えるものも異なるようで、東京では100円マックが9個買えるところ、北京ではわずかにフライドポテト1つである。「無印良品」の製品も、東京ならTシャツが1枚買えるが、北京では綿棒1袋と、かなりの差があることがわかる。

 ほかにも、おやつでは、東京のおでん9種類に対し、北京ではソーセージ2本、食事の面では、東京のとんかつや刺身などの定食に対し、北京は凉皮(リャンピー)と呼ばれる冷やし麺の1杯と、大きな開きがあると指摘。映画についても、東京では半額デーを利用すれば時給分で映画が見られるが、北京ではチケットどころかポップコーンしか買えないとした。

 記事では、日本にも野菜や果物など割高なものもあるとしながらも、全体としては日本のほうが「魅力的」だと指摘している。確かに労働の対価に比べ、北京は物価があまりにも高いように思える。中国の物価上昇率は驚くべきものがあり、物価の上昇に給与が追いついていないと感じている中国人は多い。バブル的な価格上昇を続けている不動産価格を考えても、中国での生活は日本よりずっと大変だと言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)