日中間の政治的な対立が深まる中で、中国のネット上では日本製品の不買を呼びかける声がしばしば見受けられる。一方で「そんなことをしたら何も買えなくなる」として不買は無意味であることを主張する人たちもいるが、その根拠として最もよく持ち出されるのが「一眼レフカメラ」の話である。

 中国メディア・東方網は28日、「一眼レフカメラは中国の製造業には難しい。日本のまじめさに学ばなければならない」とする記事を掲載した。記事は一眼レフカメラが基本的に日本製であり、「韓国製も出てきたが、売れない、ドイツ製は質が高いが値段も高い、まして中国は製品自体作れない」と説明している。

 そして、この分野の製品が日本勢にほぼ独占されている主な原因として、電子感光部品の技術をほとんど日本が握っている、レンズ加工技術はドイツが優れているが、うまく工業化させてコストダウンを実現しているのが日本である、資金・人材面や消費者の認知度という点で新興メーカーの台頭が難しい、という3つを挙げた。

 さらに、デジタル一眼レフカメラのユーザーが決して多くない一方で、キヤノンやニコンといった大手が数多の種類のカメラをすでに生産し、ソニーやペンタックスなども生産に乗り出したことから、市場競争が非常に激しくなっているとも解説した。

 記事はまた、一眼レフカメラを作るのに必要な技術が、今の中国の技術レベルをはるかに超えており、「全国の力を結集しても難しい。作れても品質を保証することができない」と説明。国内メーカーが生産を諦めても、それは仕方のないことであるとの見方を示した。

 そして、「マイクロ電子分野において、われわれは日米に遥かに及ばないばかりか、韓国にも遠く引き離されている。そして台湾のレベルからもかけ離れている。われわれは強くならなければならない」と呼びかけた。

 一眼レフカメラ分野において中国メーカーが台頭しない理由については、「今から成長させてもすでに業界自体に旨味がない。作れないのではなく、作らないのだ」といういささか強気な意見も中国のネット上では見られる。作れないのか、はたまた作らないのか。それは実際に作らせてみないと分からないことだが、中国のカメラファンの多くは「作れるのであれば、ぜひ作って見てもらいたい」と考えているのではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)