米ハーバード大学のジョセフ・ナイ教授は1980年代、国家には経済力や軍事力とは別に「ソフトパワー」と呼ばれる力が存在すると主張した。このソフトパワーとは国家が持つ文化、価値観、意識形態及び民意などの方面における影響力を表す。

 アニメや漫画というコンテンツも世界に大きな影響力を持つ日本のソフトパワーと言えるだろう。だが、中国メディアの新浪はこのほど、日本にはそれ以外にも世界に誇る強大なソフトパワーがあると説明する記事を掲載した。

 記事は日本が持つソフトパワーとして、世界一の債権国という立場を25年連続で維持していること、1992年のバブル経済崩壊後の24年間で最も高い有効求人倍率、トムソン・ロイターの「Top100 グローバル・イノベーター 2015」に40社もの日本企業がランクインしているという点を指摘。

 さらに日本がノーベル賞の「常連客」であること、日本の中等教育の進学率が世界トップクラスであること、「世界の住みやすい都市ランキング」で日本の都市がトップ10に複数ランクインしていることなども、日本が持つソフトパワーの一部であると説明している。確かにこうした要素は世界の人びとにとって日本の評価やイメージを向上させる役割を持つだろう。なかには日本に対する憧れを抱く人もいるはずで、こうした良好なイメージや憧れは日本製品の購入や日本への旅行という消費に直結する可能性を大きく高めるものだ。

 一国の経済力、軍事力、ソフトパワーの3つの力を比較すると、ソフトパワーの重要性は他の2つより劣るということになるだろうか。仮にある国が高度に発展した経済と強力な軍事力を有していたとしても、自然環境が汚染され、市民の健康に甚大な被害が生じているという状況を仮定するなら、国際関係における発言力は大きく減少するということが言えるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)