特定非営利活動法人「言論NPO」と中国国際出版集団が行った調査によると、日本人の中国に対する印象が悪化したという。2015年の調査では中国に対する印象に改善が見られたものの、16年は再び悪化に転じ、「良くない印象を持っている」もしくは「どちらかと言えば良くない印象を持っている」と答えた日本人は9割を超えた。

 この結果について中国人はどう捉えているのだろうか。中国メディアの易匯網はこのほど、日本人の対中感情に対する中国人の見方について論じた。

 記事は、ひとことで「聞き飽きた」と表現。「多くの中国人は、日本人が自分たちをどう見ているかなんて気にしないし、どうでも良いことだ」と主張した。同時に「日本は何かにつけてこうした調査結果の数字を出したがる」と不快感も示した。

 一方で対中感情が悪化する原因については中国人から見ても政治問題にあるとしたが、中国側には落ち度はないとして2005年の例を挙げた。同年は小泉元首相による靖国神社参拝をきっかけに大規模な反日デモが発生した年で、日本大使館や日本料理店が投石などによる被害を受けた。そのため同年の対中感情は大幅に悪化したのだが、記事はその責任は中国人ではなく、靖国神社参拝と同参拝に対するデモを大げさに何度も報道した日本メディアにあるとし、「中国人は暴力的で反日だという印象を植え付けた」と日本を非難した。

 続けて長年保ってきた世界第2位の経済強国の座を中国に奪われたことで、それまでの「優越感」が中国への「羨望、嫉妬、憎しみ、焦り、悩み、恐れ」といった感情に変わったと主張。この「優越感」は今でも日本人に深くひそんでいるとし、科学、技術、マナーなど各方面で「中国は日本に敵わない」と見ている姿勢には唐の時代に純粋に文化を学ぼうとした「中国人への尊敬と尊重」に欠けていると批判した。

  記事は対中感情を改善させる方法について、「日本を喜ばせるために中国が妥協するしかないが、それはできない」とも主張。あくまでも対中感情悪化の原因は日本にあるとし、中国側には何の問題もないと述べた。

 はたして昨年に比べて悪化してしまった対中感情は来年改善しているのだろうか。記事のような強固な姿勢だけでは、見通しは明るくない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)midoken23/123RF.COM)