経済発展に伴い、中国の都市部は急激に発展を遂げた。高層ビルが立ち並び、人びとの身なりも大きく変わったが、「ゴミをポイ捨てする」、「痰を吐き捨てる」、「列に割り込む」といった悪習は今なお普遍的に存在する。中国を見ていると、社会の風潮や人の習慣はそう簡単には変わらないということが分かる事例の一つだ。中国は見かけ上は大きな発展を遂げたが、社会に存在する古くからの悪習は今なお残っているといえる。

 中国メディアの天天快報はこのほど、日本人男性と結婚して日本に住む叔母を訪ねたという中国人による手記を掲載、日本社会の文明的な姿に大きな感動を覚えたようで、「日本は一度訪れると離れがたくなる国」だと伝えている。

 記事は、叔母に会うために訪日した中国人が「これまでさまざまな理由で実現できなかった訪日がようやく現実のものとなり、非常に気持ちが晴れやか」だと伝えつつも、日本を称賛することに対して「売国奴」などと批判されることを避けるために、冒頭で「決して非愛国的ではなく、単に良いものは良い、悪いものは悪いと感想を述べているだけ」と伝えている。

 まず、成田空港に降り立った中国人がまず抱いた感想は「清潔」であるというもので、道路にはタバコの吸い殻は落ちておらず、歩きタバコをしている人はほとんどいなかったと紹介。また、中国では街中のいたる場所に広告やビラがベタベタと貼られており、景観を損ねているのだが、そうした光景は日本では見られなかったと伝えた。

 また、人も清潔で、男性は多くがスーツを着用し、女性は化粧をして、しっかりと身なりを整えているばかりで、中国のように寝起きのままの格好でうろつくような人は見なかったと紹介した。この中国人は約1か月間にわたって日本に滞在したようだが、「日本は一度訪れると離れがたくなる国」であると同時に、中国帰国後には「まるで旧社会に戻ってきたかのような感覚」を感じたのだという。なお「旧社会」とは建国・経済発展する前の中国社会を主に指す。

 一度日本での暮らしを体験すると、経済的に大きな発展を遂げた中国も「旧社会」に見えるようだ。確かに日本は経済が発展しているだけでなく、中国にはない文明的な部分も社会の中に存在する。日本では中国のようにゴミが散乱した通りや痰を吐き捨てる人はほとんど見当たらず、快適に暮らすことができる。中国人が中国帰国後に「旧社会」に戻ったという錯覚を覚えても大きな違和感はないのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)