日本の弁当は海外でも有名となり、今や「bento」という言葉も通じるほどになった。日本人は幼少のころから弁当に親しんでおり、遠足や運動会などの行事でもお弁当は大切な役割を果たす。旅の思い出にもなる「駅弁」は日本の特色ある文化の1つだ。

 中国でも高速鉄道の車内で販売されている弁当が存在するが、不味いうえに高額であるとして近年は批判が高まっている。中国メディアの今日頭条はこのほど、日本と中国の駅弁を比較し、中国の駅弁が日本に負けることがあってはならないとする記事を掲載した。

 記事はまず、九州新幹線さくら弁当をはじめ、日本のいくつかの駅弁を写真で紹介。日本の駅弁はおかずの種類が多く、見た目にも美しく、賞味期限が当日中と新鮮であること、価格は日本人の平均収入からすると決して高くないこと、駅弁業者間で競争があるため異なる味を楽しめるなどの特徴があると伝えた。

 一方の中国の駅弁は、写真を見る限りではどの弁当も似たり寄ったりで、白米に炒め物中心のおかず3種類程度、そこにゆで卵とハムが1枚乗っている程度だ。全体的に茶色く、お世辞にも食欲がそそられるとは言い難い。記事によれば、駅弁業者は味や栄養よりも「難儀に耐えられる」、つまり傷みにくい食材を選んで使用し、価格も日本より相対的に高く、一企業が独占してるため選択の幅がないと嘆いた。

 記事によれば、中国高速鉄道の駅弁の2011−2014年における食品衛生合格率が78.3%にとどまったという。「おなかを壊さなければ十分良い」水準というが、なかなかひどい話である。

 一帯一路構想を掲げる中国は、他国に高速鉄道を売り込んでおり、新幹線をライバル視している。この先、マレーシアとシンガポールを結ぶ越境高速鉄道や、インド、欧米などの市場でも受注競争を展開することが予想されるため、「中国は駅弁でも島国に負けるわけにはいかない」と訴えた。だが、中国の現状を見る限り駅弁で日本に追いつくにはまだまだ時間がかかりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Piti Sirisriro/123RF.COM)