スウェーデンのカロリンスカ研究所は3日、2016年のノーベル医学・生理学賞を東京工業大学栄誉教授の大隅良典氏に授与すると発表した。日本人のノーベル賞受賞者数は大隅氏も含めて計25人となった。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、2000年からの17年間で日本が輩出した自然科学分野におけるノーベル賞受賞者数は米国に次ぐ世界2位であると伝え、「中国が日本のようにノーベル賞受賞者を数多く輩出できる日は来るのだろうか」と疑問を投げかけた。

 まず記事は、中国の自然科学分野におけるノーベル賞受賞者が1人にとどまっていることを指摘する一方、日本が数多くのノーベル賞受賞者を輩出できる理由を考察。1つ目は日本が伝統的に教育を重視する国であることを挙げ、「江戸時代のころ、江戸に住む成人男性の識字率は70%以上に達し、ロンドンの20%、パリの10%未満を大きく上回っていた」と伝え、日本はもともと教育に高い関心を持つ国民性であることを指摘した。

 また、日本が基礎研究を重視していることもノーベル賞受賞者の輩出につながっていることを指摘し、日本政府が科学研究費を助成する制度のもとで、研究者たちは必ずしも経済的利益が見込めない分野でも研究を行うことができると紹介。体制としての保障があるからこそ、科学研究は尊厳と社会的な地位が保障されると指摘した。

 続けて記事は、ノーベル賞の受賞には知識の蓄積が必要であり、現在の日本がノーベル賞受賞者を輩出できるのは1980年代から90年代にかけて行われた研究の成果であると指摘。一方で日本は近年、財政が逼迫していることから研究開発に対する投資が減少傾向にあり、論文の数や質から見ても日本の研究開発能力は低下してきていると主張。一方で、中国では基礎教育が充実し、研究開発への投資も増えていることから、2015年にノーベル医学・生理学賞を受賞した屠ヨウヨウ氏に続く研究者が今後、続出するのではないかと期待を示した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)