安倍晋三首相は9月22日、日本の首相として初めてキューバを訪問した。米国との国交回復と制裁の一部が解除されたことで、キューバは各国の注目の的となっており、安倍首相とほぼ時を同じくして中国の李克強首相も訪問している。

 安倍首相がキューバ入りしてから急きょ決定した李克強首相のキューバ訪問は、日本を強く意識しての訪問と言えそうだが、中国では逆に「安倍首相が李克強首相を意識し、中国の外交を邪魔している」ことになっているようだ。

 中国メディアの海外網はこのほど、安倍首相のキューバ訪問と、これまでの日本国内の政治活動を取り上げ、「日本は中国の何を懸念しているのか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、安倍首相のキューバ訪問で「気前よく1200億円の対日債務を免除した」と指摘。これは「中国を強く意識した外交」であり、これまでにも「中国の指導者が外遊するたびに安倍首相が邪魔をしてくる」ことがあったと批判した。

 日本が中国を意識するのは、記事によれば日本は第2次世界大戦で中国に負けたと思ってはいないため、「中国に頭を下げたくない」こと、日本経済の低迷で求心力が弱まっているなか、中国が台頭してきているため、「中国脅威論」が叫ばれ、日本国民の危機意識が高まっているためだという。

 さらに、安倍政権の目指す「軍拡」、「国連常任理事国入り」、「資源獲得」、「国民生活の改善による権力強化」にはいずれもお金がかかるが、日本政府の負債額は増える一方であると指摘し、安倍政権は矛盾に陥っていると主張。記事は最後に、安倍政権と日本国民が矛盾から脱却するための方法は、「中国との関係を改善し、良き貿易パートナーになって、平和発展の道を堅持することだ」と主張している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Mykhaylo Palinchak/123RF.COM)