米テキサス州フォートワースのロッキード・マーチン社の工場で8月、航空自衛隊に配備される最新鋭ステルス機F−35の1号機が初公開された。これに対し、中国メディアの今日頭条はこのほど、日本へのF−35の配備は表面的には空軍力において中国をリードするかのように見えるが、実際は依然として中国の方が上であると主張している。

 記事は2000年以前の日本の空軍の実力は中国・ロシア・韓国よりも上だったと説明。しかし2000年以降、中国空軍は殲−10や殲−11を大量に配備し、F−15Jを主力戦闘機とする日本空軍の実力を上回ったと主張した。

 一方、「F−35の性能は空中戦でも地上への攻撃でも向かうところ敵なしである」と認めつつ、日本は東アジアで第5世代戦闘機を装備した「最初の国家となる」と指摘。それでも日本に配備される予定のF−35の数は少ないことから、中国と日本の空軍力を逆転させることにはならないという見方を示した。

 2015年8月の時点において、中国は第4世代戦闘機を計731機配備している一方で、自衛隊が配備している第4世代戦闘機は計293機に過ぎなかった。在日米空軍と米海軍第7艦隊に所属する第4世代戦闘機を加えても計480機に過ぎないが、記事が自衛隊に配備されるF−35の数が少ないために日中空軍の実力は逆転しないと主張しているのはこうした点が関係しているのだろう。

 一方で記事は「認めたくないが、技術の点では米国は確かに中国をリードしている」と説明しており、F−35の性能の高さを認めている。量は足りない質を補うという言い方がされることもあれば、質は足りない量を補うという考え方が用いられることもある。質・量の単純比較で空軍力を優劣を見極めるのは難しいだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)