近年、日本人の対中感情が悪化した、中国人の日本に対する親近感が低下したといった類のニュースを日中両国のメディアでよく目にする。そして、こういったニュースを情報として得ることで、お互いの感情がよりネガティブな方向に行くという悪循環に陥っている印象が否めない。実際のところ、両国の一般市民はそんなに互いの国のことが嫌いなのだろうか。

 中国メディア・今日頭条は5日、「日本人は中国人に友好的か」とする写真記事を掲載した。記事は、日本国内でカメラを向けた時の、レンズの先にいる日本人の表情や仕草について11枚の写真とともに紹介している。

 1枚目に写っているのは、マクドナルドの店の外にいた若者たちだ。記事は「われわれの観光バスが近くを通った時、彼らは友好的に手を振ってくれ、満面の笑みを見せてくれた」と紹介、「このような笑みは日本で日常的に見ることができるのだ」とした。

 2枚目は、山梨県の忍野八海で遭遇した日本のツアー客を収めた1枚だ。「カメラを彼らに向けると、友好的な姿勢を見せるとともに、日本語で挨拶してきた。それを真似ると、彼らは屈託のない笑顔を見せた」と記事は綴っている。

 3枚目以降も、レストラン店員の気さくな笑顔、飛行機の客室乗務員の微笑み、京都・嵐山にあるショップ従業員の自然な笑顔、中国人ツアー客との集合写真に快く応じる空港の女性係員、そしてカメラを見てニッコリ笑う京都の人力車夫と人力車に乗った着物姿の若い女性2人組・・・と、中国人観光客のカメラに対する日本人の笑顔が数多く捉えられていた。

 記事は最後に「日本の人びとは友好的だ。彼らの微笑みは心からのものだ。日中間には領土や歴史など多くの問題が存在するが、両国人民の友好はこれらの問題の影響を受けるべきではない」と締めくくっている。

 日本と中国が種々の問題で対立し、競争関係にあることは間違いない。だからといって、市民レベルでも対立を繰り広げたり、煽ったりする必要はない。意見や立場、習慣の相違から起きるトラブルの発生はなかなか避けられるものではないが、トラブルやネガティブな情報ばかりをクローズアップする日中両国社会の風潮はやはり少し考えなければならない。(編集担当:今関忠馬)(写真は今日頭条の5日付報道の画面キャプチャ。編集部にて一部ぼかしておりますが、写真の男性は満面の笑顔です。)