築地市場の豊洲移転問題は混迷を極めつつあり、移転時期がいつになるのかはおろか、移転自体が行われるのかも分からないような状況となっている。土壌汚染の問題も絡んでいるとあって、中国メディアもその動向には少なからず視線を注いでいるようだ。

 日本を代表する市場である築地市場は、日本人のみならず中国人を含めた外国人のファンも多い。それは、随所に「日本らしさ」を垣間見ることができるからかもしれない。中国メディア・今日頭条は5日、「日本の市場は、われわれの市場と何が違うのか見てみよう」とする写真記事を掲載した。

 記事は、「民は食をもって天となす」という、中国で食を語るうえでお馴染みの諺を示し、「ちゃんとした食の供給が確保されてこそ、みんな安らかに暮らすことができるのである」としたうえで、日本の市場で見られる光景について紹介している。まず、魚市場で見られる光景だ。「魚を売る人がしっかりと内臓を処理している。だから、家に買って帰る魚はみんなとてもきれいなのだ」として、業者が魚を捌く姿を撮影した画像を掲載した。

 続いて、野菜市場で見られるシーンについて紹介。どの野菜もきれいに洗浄されており、さらに透明の袋で包装されているとしたほか、どの野菜の前にもその名前と値段がしっかりと書かれた値札が付いているとした。そして、市場全体の印象について「秩序正しいうえ、とても清潔である」と感想を述べている。

 無造作に積まれた野菜の山、上でハエ除けの布がぐるぐる回り、いささか表面が乾燥したように見える生肉のブロック、特に夏場は強烈な生臭さが漂う魚介エリア・・・。中国の市場に足を運ぶと、実に雑然とした印象を受ける。それはおそらく、日本の市場の整然とした印象に慣れてしまっているからなのだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:(C)Stephen Bures/123RF)