国慶節連休の「民族大移動」、国外の不動産購入ブームなどにより、世界で「中国人はお金持ちだ」というイメージが急速に定着しつつある。見栄を好む中国の人にとって喜ばしいことかもしれないが、国外で事件に巻き込まれる可能性も高くなるというリスクもあるのだ。

 中国メディア・海外網は8日、「『中国人はお金持ち』という錯覚は、どうやって生まれるのか」とする記事を掲載した。記事は米国で中国人留学生が殺害された事件について4日に公判が行われ、被告が「中国人はお金を持っているからやった」と強盗目的の殺害であったことを示す供述をしたという米メディアの報道を紹介。「どうして外国人に『中国人はお金持ち』という印象を持たれるのか。深く反省するに値することだ」とした。

 記事は、経済発展により世界第2の経済大国になるなど、中国人が持つお金は増えたことは事実とする一方で、「違う角度から見れば、間違っている。中国にはまだ7000万人の貧困者がいるのだ」と論じた。

 そのうえで、「中国人はお金持ち」という印象が生まれる要因として、外国の観光地における大量消費、外国での不動産購入ブーム、そして富豪ランキング内に占める中国人の割合の高さという3点を示し、「一部のお金持ち」による行動が国民全体のイメージに大きな影響を与えるばかりか、国外での強盗殺人事件などの悲劇を生む要因となっていることを指摘している。

 「だから、お金持ちになるな」ということではない。努力や商才によってお金儲けするのは悪いことではないのだ。ただ今後、見せびらかすようなお金の使い方、節度や品のない消費、そして「カネさえあれば何でもできる」という一部の成金的な行動や考え方は改められていくべきだろう。一方で、自身がお金を持っていようがいまいが「中国人はお金持ち」というイメージを持たれていることを、国外に出る中国人はしっかり意識しておかなければならない。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)