中国経済は日本経済が経験したバブル崩壊から教訓を得て経済政策に反映させるべきだという考え方があるが、中国メディアの今日頭条はこのほど、中国経済には日本のバブル崩壊から学びたくても学べない理由があると説明している。

 記事はその理由を説明するに際し、まず「石油バブル崩壊」を経験したベネズエラの事例を取り上げ、「多くのベネズエラ国民が石油収入に頼っていたため、人びとは苦労して富を創造することを嫌がった」と指摘。また「楽なやり方で富を得ることに慣れると、人の貪欲さはあっという間に大きくなる」とも説明した。

 記事はこの危険な状態は中国にも生じているという見方を示しており、中国が日本のバブル崩壊から教訓を学ぼうとしないのは「中国は現在の不動産バブルに強力に依存しているからだ」と指摘した。

 つまり中国人は現在のバブルの狂乱のなかで楽しい夢を見ており、「バブル崩壊の危険性」を見て見ぬふりをしている――。これが中国には日本のバブル崩壊という非常に貴重な教訓がありながらも、そこから学びたくても学べない理由だということになる。

 いま中国経済のバブルが崩壊するなら、まだ先進国へと発展を遂げていない中国にとってはかなり大きなダメージとなることは間違いない。中国は現在、学校教育やイノベーションの質を向上させる努力を払っているが、「苦労して富を創造する」という気質を国民が培えるように中国政府はさらにいっそう力を尽くすべきだ。

 一般的に、中国人はいかに早く大きく儲けるかを考えると言われる。こうした考え方は決して悪くはないが、記事が用いた「苦労して富を創造する」というフレーズの「富」がもし金銭的な価値だけを指すのであれば、バブル崩壊などの逆境に直面したときに持ちこたえることはできないかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)