以前コンビニエンスストアで買える食べ物と言えば、日持ちのしないおにぎりやお弁当が主体だった。しかし、今では多種多様なお惣菜が並ぶようになり、ますますその「コンビニエンス」さが増している。そこには、長期の冷蔵保存を可能にした技術の進歩が大きく貢献しているようである。

 中国メディア・食品商務網は9日、「日本の食品にはどうして超長期な冷蔵保存期間を持たせる事ができるのか」とする記事を掲載した。記事は、日本のスーパーやコンビニエンスストアでは、品質保持期限が30日以上のパウチ惣菜が増加していると紹介。食品の保存期間を左右するのは食品に付着する細菌、食品に接触する酸素、光や温度であるとしたうえで、日本の食品包装に応用されている優れた密封技術について解説している。

 まず取り上げたのは、食品をポリエチレンなどの素材で包装し、高圧ポンプ装置を用いて1000気圧の圧力をかけることで殺菌する方法。これにより、もともと1週間だった水産加工食品の品質保持期限が、45日間にまで延長できるほか、従来の加熱殺菌で損なわれていた食感を保つことができると説明した。

 続いて、摂氏100度以下の温度で殺菌を行う方法を掲載。記事は、もともと牛乳に用いられていたこの技術を、製造過程で耐熱性があり低温殺菌が難しい土壌細菌の増加を防ぐことで、他の食品への応用を実現したことを伝えた。さらに、窒素や二酸化炭素といったガスを包装内に充填させることで、食品の劣化を防ぐ技術についても紹介している。

 記事は、品質保持期限が長い惣菜は、忙しい人たちの生活を便利にするとともに、食品の浪費の抑制、商品陳列の労働量低減などといったメリットが存在すると説明。今後さらに技術が進歩すれば、「店に並ぶ品物が全て、超ロングライフの生鮮食品になる」という時代がやって来るかもしれないと結んだ。

 品質保持期限が長いパウチ惣菜の充実は、忙しくて買い物や料理ができない人たちのみならず、高齢者世帯にとってもありがたい話と言える。これから、より美味しく、栄養の損失も少ない、長持ちする食品が増え続けることだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)