果物が美味しい今の季節、その代表格の1つがリンゴだ。10月から11月にかけて、数多くの品種が収穫期を迎えて市場に出回るようになる。しかしこのリンゴたち、収穫されてから、われわれの口に運ばれるまでに、さまざまな検査や等級分けのプロセスを経ているのである。中国メディア・今日頭条は10日、大量の売れ残りを出す中国のリンゴ農家は、これらのプロセスを見習うべきだとする記事を掲載した。

 記事はまず、「日本のリンゴは高価だがよく売れると多くの人が認識している」とする一方、「国内では毎年売れ残りが発生する」と指摘。その理由について「日本のリンゴ園における等級分けの細かさに、答えがあるかもしれない」としたうえで、そのプロセスについて写真付きで以下のように紹介している。

 収穫されたリンゴは箱に入れられ、まず人の目による振り分けを行う。続いて光センサーを使って表面の様子、大きさ、熟し具合、糖度、傷みの程度、着色面積をチェックし、等級分けする。等級は最高級品、贈答用、家庭用、加工用など17種類にも分けられ、高級品は再度人間によるチェックを入れることで品質を確保する。箱には産地や栽培者、生産販売者といった情報が記載される。

 記事はまた、毎年品評会が開かれて農家どうしの交流、相互学習が促進されていること、出荷する月ごとに別の倉庫に分けて保管することで、供給と品質の安定を確保していること、包装自体は簡素で中国のように豪勢ではないことなどについても紹介した。

 さまざまな加工品を作ることで、農作物の付加価値を高めることができる。その加工技術や発想力が今の中国には不足しているという言論をしばしば見かける。もちろんそれも大事だが、作物の選別や等級分けをしっかりと行うことだけでも、作物の価値を高めることが可能なのだ。ただし、等級に対する信頼を構築する必要はある。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)