中国人が「列に並ばない」ことは昔から有名だ。北京市や上海市のような一部の大都市では、バスや電車に乗るときに順番や列に並ぶことを気にする中国人も増えてきているが、それでも一部の人が意識しているに過ぎない状況だ。北京五輪の開催時には中国政府も大々的に教育に乗り出し、日本でもそのマナー向上の様子がメディアで報道されたが、中国全体として「列に並ぶこと」を教育していくにはかなりの時間と根気が必要だろう。

 中国人はなぜ列に並ばないのだろうか。中国メディアの光明網は7日、中国人が列に並ばない理由は「幼少のころからの教育の影響は大きい」と指摘し、「中国の子どもたちはお腹が空くことも待てないし、どんなことでも取り合いになり、言い争いになる」と伝え、自制心の無さ、譲り合う精神が欠如していると伝えている。

 記事は、中国人が「自制心や譲り合う精神を教えられなかった」としているが、それは車の運転を見てもよく分かる。中国の路上では、自制心の無さ、譲り合う精神の欠如は顕著に現れているからだ。高速道路だけでなく、一般道でもすぐに渋滞する。譲る人は少なく、クラクションを鳴らしながら隙さえあれば割り込んでくる。たとえ自分が原因で渋滞になってもお構いなしだ。

 また、中国ではトイレやエレベーターでも並んでいないところをよく見る。とにかく我先だ。スーパーで買い物を清算する時でも、特に自分の買うモノが少ない人は平気で列に割り込んでくる。平然と割り込む子どもや高齢者も多い。記事は、こうした中国人の行動の背後には「他人が自分より得をすることに耐えられない」という考え方があると指摘しているが、教育によって意識を改善できるとしても、中国の現状を見る限りはかなりの時間がかかるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)