中国が高速鉄道分野で日本に強いライバル意識を持っていることは、中国高速鉄道と新幹線を比較する報道の数を見ればよく分かる。なかには中国高速鉄道は新幹線をすでに大きく上回る競争力を持っているなどを主張する報道もあるが、「一般の利用客からすれば、ハード面よりソフト面のほうが重要」であり、ソフト面で中国高速鉄道は新幹線に完敗しているという指摘も存在する。

 中国メディアの今日頭条は10日、「一般の利用客の視点では、新幹線と中国高速鉄道のハード面の違いはよく分からない」のが現実だと指摘しつつ、中国高速鉄道は細かい点で新幹線に劣っているのが現実だと伝えている。

 記事はまず、中国高速鉄道が新幹線に劣っているソフトの点として、「改札の不便さ」を挙げ、中国高速鉄道は発車15分前にならないとホームに入れないことを挙げたほか、改札の乗車券も定められた向きのとおりに自動改札機に入れないとエラーになってしまうと紹介。

 それに比べ、日本はいつホームに入っても問題なく、乗車券を自動改札機に入れる向きに決まりはないと指摘。こうした点は新幹線に限ったことではないが、新幹線は中国高速鉄道に比べて非常に利便性が高いと論じた。

 また記事は、中国高速鉄道の車内にあるモニター画面では「どうでも良い情報を垂れ流して」おり、誰も気に留めていないと指摘。驚くべきは「次の停車駅や到着時刻すら知らせてくれない」ことだと伝える一方、新幹線は次の停車駅と到着時刻がしっかりとモニターに表示されると指摘した。

 記事が指摘しているとおり、新幹線や中国高速鉄道の乗客にとって重要なのは、安全かつ予定どおりに目的地に到着できることであり、走行速度の差や採用されている技術の優劣は一般の乗客にとってはあまり大きな意味を持たない。むしろサービスの質のほうが乗客にとっては重要だろう。

 中国高速鉄道より優れているの新幹線のソフト面やサービスとしては、乗車券を発券する「みどりの窓口」もその一例だ。中国ではみどりの窓口の「乗車券の発券のスピード」や「正確さと効率を両立させた手続きの迅速さ」を称賛する声も存在する。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Xie Fei/123RF.COM)