「住めば都」という言葉がある。慣れない異郷の地でも、住んでいるうちにだんだんと居心地が良くなってくることを示すものだが、そこには人間の持つ異なる環境への適応能力が働いているのである。日本に暮らす外国人も最初は大いに戸惑うだろうが、しばらく暮らせば自分が「日本人化」していることに気づくようになるのだ。

 中国メディア・上海熱線は11日、「外国人が日本で一定期間暮らすと、身についてしまいやすい5つの習慣」と題した記事を掲載した。まず1つ目は「公共の場で静かになる」だ。電車やカフェ、図書館などの公共スペースでなるべく大声を出さないようにし、席を占領したり、割り込んだりしなくなり、自分が少しずつ礼儀正しくなっていくことを感じる、と記事を紹介している。

 2点目は、紙幣をきれいに財布にしまうこと。低額紙幣が大量に流通している中国などと違い、日本の紙幣は額面が大きいことが関係しているかも知れない。記事は、日本に長くいると何の気なしに紙幣をまとめてポケットに突っ込むようなことはなくなるとした。

 3点目は、それまで全く受け付けなかった生物が食べられるようになることだ。刺身や寿司もさることながら、中国人にとって最もショックが大きいのが生卵を食べる習慣のようだ。しかしこれも、ちょっとずつ試すことで、生食の美味しさを感じられるほどに慣れていく、とのことである。

 4点目は、常に最高のサービスを期待してしまうようになること。世界一流と称されるの日本のサービスに慣れてしまうと、サービスの悪い環境に出くわした時に「礼儀があまりにもなってない」と強い違和感を覚えてしまう、と記事は伝えている。最後は、毎年流行が変化する日本のファッションを試さずにはいられなくなる点を挙げた。

 以前、結婚して日本にやってきて長い時間が経つ女性に、日本語の文章を中国語に翻訳してもらったことがあった。その訳文を見せてもらったところ、語順や語彙の一部が「日本語化」した、ちょっと違和感のある中国語になっていた。日本語と中国語という、同じ漢字を使う言語の特殊性なのかもしれないが、生活スタイルだけでなく、言葉にまで「慣れ」が出てくるというのは、実に興味深いものである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)