日本のことが嫌いだったが、1度旅行してみたらすっかり好きになってしまったという言論を、中国のネット上ではしばしば見かける。話に聞くのと、実際に自分で見てみるのとは大違い、まさに「百聞は一見に如かず」の心境であろう。

 中国メディア・今日頭条は13日「日本行きへの拒絶から、この島国を愛するようになるまでには、たった1枚の航空券の距離しかない」と題した記事を掲載した。記事は、日本旅行の案内に関する記事や文書を見ると、そこには「中国人が日本に行くとはどういうことか」などといった憤慨コメントが充満していると紹介。「どうしてお金を払って日本になんか行くのか」という意見もあるとした。
 
 そのうえで、そのような書き込みを見るたびに「相手の技術を学んでこそ相手を防ぐことができる」、「周恩来元首相もかつては日本留学したのだから、われわれだって行かない理由はない」と言いたくなると説明。「相手を知る」うえで訪れるべき観光スポットと、日本社会において注目すべき「人への思いやり」について紹介している。

 記事が示した観光スポットは、奈良公園、浅草寺、伏見稲荷、東京タワー、新宿、金閣寺、秋葉原、富士山、清水寺だ。そして、「人への思いやり」が見える点としてはコンビニのレジ下にある手洗い設備、駅に置いてある無料の各種観光ガイドパンフレット、さらに駅の自動券売機にある「大人1枚子ども2枚」、「大人2枚子ども1枚」といったまとめ買いボタンなどを挙げている。細かい所への配慮を紹介する記事だが、その目の付け所もなかなか細かい。

 相手の状況を知る、相手との差を知る、そして自分たちの課題や問題を見つけるためには、やはり自らの肌で感じることが不可欠であるとともに、最も手っ取り早い。「大嫌い」と「大好き」の間にあるのはたった1枚の航空券、という表現はなかなか素敵である。好きか嫌いかは別として、隣国・日本を理解して自国の発展の参考にするためにも、厚さがぜひたった数ミリの「壁」を超えて日本を訪れて欲しいものだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)