日本車は経済的で故障が少ないことから、中国や北米で大人気だが欧州では苦戦しているようだ。中国メディアの捜狐は12日、北米と欧州とでは日本車の人気に差があるとして、その理由を分析する記事を掲載した。

 記事によれば、欧州市場ではこの20年、欧州以外の自動車メーカーのシェアが高まる一方で、日本車はシェアを落としたという。販売台数世界1位のトヨタも欧州では確固たる地位を築けていないとする一方、北米では日本車は圧倒的に好調だと紹介した。この違いはどこにあるのだろうか。記事は「車体価格の高さ」ではないと主張。例えば、フォルクスワーゲン・ゴルフとトヨタ・オーリスを比較すると、同じ価格帯でも、オーリスにはパワーウインドウや電動サイドミラー、エアバックなどが装備されており、「ゴルフにこの装備をつけたらさらに2万ユーロ(約229万円)かかる」ほど、日本車は安いと主張した。

 それでも欧州人が日本車を選ばないのは、「日本車が欧州人のニーズに応えていない」ためだと記事は分析。日本車の強みは、欧州人にとっては「あってもなくても良いもの」で、欧州人にとっては不可欠なものが日本車にはないことが大きな原因だとした。

 具体的には、欧州人は操作性を重視すること、実用性は重視しないこと、新しい技術を好むことなどと主張し、欧州の消費者は自動車を「移動の足」としてではなく「運動器具」と捉える人は多いと主張した。また、「運転する楽しみ」を重視する欧州人にとって、実用的で小回りがきき、静かな乗り心地と外観より内装を重視する日本車は、つまらない車というイメージになってしまうと論じた。

 他にも、地元ブランドを好む傾向にあること、税制などの政策面で日本車は不利であることなども、日本車が欧州で売れない理由だとした。しかし記事は最後に、「市場とニーズの違い」が問題である以上、日本車の品質に問題があるわけではなく、日本車メーカーの欧州市場での努力は評価できると称賛した。各日本車メーカーも欧州向けの自動車開発に力を入れているという報道もあるなか、各メーカーの今後の巻き返しに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)