中国自動車市場で日系車が不買の対象となっていたのは今はもう昔の話だ。ここ1−2年の中国では日系車の販売は非常に好調であり、中国のネット上でも日系車の性能を客観的に評価する報道が増えている。

 中国メディアの今日頭条は12日、中国では2015年ごろから、ネット上でも実際の市場でも「日系車を高く評価する消費者が増えている」と伝え、かつては不買の対象だった日系車が勢いを取り戻したことについて「世の中の盛衰は常に変化することを深く実感する」と伝えている。

 記事はまず、中国で日系車が高く評価されるようになった背景について「ドイツ車に問題が起きたことも要因の1つ」と指摘。フォルクスワーゲン(VW)の排ガス規制逃れ問題のほか、リコール問題なども生じたことで、中国の一部の消費者はドイツ系の自動車の品質に対して疑問を持ったと紹介し、競合相手の日系車に流れた消費者も多かったとの見方を示した。

 続けて、日系車に対して存在していた「鋼板が薄く、安全性に欠ける」というデマについても取り上げ、「自動車に関する知識が普及するにつれ、中国の消費者の間で日系車の安全性の高さが広く知られるようになった」と紹介。さらに、日系車は横滑り防止装置など、中国人消費者が重視する装置を標準装備とするなど、中国の消費者に対して安全性をアピールしたことも、日系車の販売増に寄与したと論じた。

 また記事は、日系メーカーは中国人の好みに合致した自動車を市場に投入することに成功しているとし、その例としてホンダのヴェゼル(XR−V)の小型SUVは大きな成功を収めた車種だと紹介。中国人消費者が近年、日系車を評価し始めたのは「品質と技術力の高さ」のほかに、適切かつ適時な新車投入という要因によると指摘し、「こうした成功モデルがある限り、日系車はこれからも好調を維持できるはず」と指摘している。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)