日本にやって来る中国人観光客はこれまで、東京や大阪、京都、北海道といった定番の都市を巡るツアーに参加するのが一般的だった。しかし、個人旅行が普及するにつれて、これまで中国人観光客とは無縁だった地方にも、数多くの観光客がやって来る可能性が出てきた。今、各地で中国人観光客呼び込みに向けた取り組みが活発化している。

 中国メディア・中国新聞網は14日、日本の地方自治体が続々と自前のリソースを用いて中国人観光客を吸い寄せているとする記事を掲載した。記事は、山形県が2011年に黒龍江省ハルピン市に事務所を設立して以降、観光事業の発展を促すべく中国各地と交流を深めている事を紹介。スキーや温泉、米、日本酒、調味料、鉄瓶、そばなどの資源を生かして、観光客や留学生の増加を図っており、この5年で成果が出始めているとした。

 また、「日本のその他の地方政府も、全力で呼び込みを行っている」と紹介。新潟県が先日ハルピン市で県産の花をPRするイベントを実施したことを挙げ、関係者が「新潟に関連する各種イベントを行うことで、新潟を知ってもらい、遊びに来てもらうのが目的」と語ったことを伝えている。

 さらに、日本海沿岸で最大の都市で、国際空港を持ちながらも、東京への「通過地点」に甘んじてきた同県が、名産品である「コシヒカリ」の評判を通じて中国における認知度を高めており、「温泉につかり、本場のお米を食べるというのが観光路線の1つになりつつある」と紹介した。

 それぞれ個性的で魅力のある場所がたくさんある日本列島の各地を、中国人観光客が訪れるようになることは、実に喜ばしいことである。しかし、座して待っていても客はやってこない。中国の現地に乗り込んでの積極的なPRが必要なのだ。(編集担当:今関忠馬)(写真は新潟県弥彦山のロープウェイ、写真提供:123RF)