激しい動きをすれば大量の熱エネルギーを生み、体内で発熱が起こるのは人間も機械も一緒。しかしその冷やし方は異なり、人間は汗をかくのに対し、機械はファンを回す・・・というのが常識だった。中国メディア・網易は15日、その「常識」を覆そうとしている研究グループが日本にいるとする記事を掲載した。

 記事は、人類が長距離走の優秀選手になれる、すなわち持久力に長けた動物たりうる原因の1つが汗をかく能力にあると説明。汗の蒸発による身体の冷却能力に目を付けた東京大学の研究グループが、ロボットの性能向上を目指して発汗システムの研究開発を進めていることを伝えた。

 そして、このグループが3Dプリントした多孔性アルミ素材を用いたフレームを作り、その中を水が移動できるようにしたと説明。モーターの近い位置に「汗腺」を作っておき、激しい運動を行っている最中に「汗腺」から水を浸出させ、過熱した部分を冷却する仕組みを試みているとし、この方法が一般的な空気冷却方式よりも3倍ほど冷却効率が高いという測定結果が出たと紹介している。

 記事はさらに、この冷却システムが従来のラジエーターやパイプ、ファンといったシステムに比べ、省スペースで構築できるともした。また、このロボットが人間の腕立て伏せの動きを忠実に再現するの映像も紹介しており、ロボットがますます人間の動きに近づいていることを伝えた。

 大量に出ると鬱陶しくて仕方がない汗だが、その仕組みを知ると「人間の体は実によくできている」と再認識させられる。それがロボット技術においても有効利用できる可能性があるとなれば、ますますその思いは強くなるのではないだろうか。記事を見た中国ネットユーザーからは「大事なのは、彼らはそれを思いつくこと。われわれには思いつかない」との感想も見られた。ありふれた事象でも、柔軟な発想や思考によって、世紀の大発見や大発明につながる可能性を秘めているのだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)