「彼氏や夫の匂いを嗅ぐのが好き」という女性は、実はとても多いようです。

「同棲中の彼氏が仕事に行ったあと、さっきまで着ていたTシャツの匂いを嗅いで安らいでいます」(21歳・女性・フリーター)

「旦那が仕事から帰ってきたら、ハグしてこっそり首筋や耳の裏の匂いをクンクンしてます。汗臭いんだけどなんだか落ち着くし、同時にドキドキもします」(26歳・女性・専業主婦)

など、「においフェチ」の女性たちは、こっそり男性のにおいを嗅いでいるのです。

■匂いを嗅ぐのは女性の本能

多くの生物には、「優れた遺伝子を残す」という基本的な目的があります。女性に匂いに敏感な人が多いのは、男性の「匂い」から遺伝子を判別して、優れた子どもを残せる相手かどうかを判断しているからです。

香水などではなく、あくまで体臭(=フェロモン)を「いい匂い」だと感じる相手は、繁殖の相性が良いということ。「安らぐ」「どきどきする」など精神的な快感をおぼえる男性が、本能的にも恋人や結婚相手として合っているとされています。

■好きな人のシャツや枕を嗅いでしまう

遺伝子的に相性の良い人がそばにいるということは、女性側からすると「繁殖の相手を確保した望ましい状態」です。好きな人の体の匂いや、身につけていた衣服の匂いを嗅ぐことは、精神的な安定にもつながるのです。

シャツや枕の匂いを嗅ぐのも、女性からすると自分の気持ちを安定させるためのひとつの手段というわけです。

■「精神的に無理!」は匂いにも原因が

どんなに優しくても、会話の相性が良くても、「キスをしたり、体を重ねるのはどうしても無理」という人と付き合った経験はないでしょうか。それは、残念ながらその人の遺伝子があなたとは合わなかった証拠。

逆に、遺伝子が近すぎても強い子どもを生むことができないと判断されることから、実父の匂いに拒否反応が出るのはこれに理由があります。

しかし、妊娠して子どもが生まれると、今度は逆に「近い遺伝子の匂い」を好むように変化するのだといいます。これは、「安全な近親者に子ども守ってもらいたい」という母性本能に由来すると言われています。

女性は、体臭ひとつから様々な情報をキャッチして、人生における重要な判断をしているのです。生命の神秘を感じずにはいられませんね。

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脳は、異性の何を感じて「心地よい」と感じたり、「拒絶反応」を示したりするのか。『男と女はなぜ惹きあうのか』( 山元大輔著 中央公論新社刊)は、生物学的な「セックスフェロモン」の正体を解説した一冊。本能が異性に求めるものは、この本で知ることができます。

(新刊JP編集部)