9月20日のディジョン戦(リーグ・アン6節)を3-0でモノにし、暫定首位に躍り出たパリSG。ウナイ・エメリ新監督率いるフランス王者がようやく軌道に乗ってきたなか、ひとり蚊帳の外に置かれている選手がいる。今夏に入団したアテム・ベン・アルファだ。
 
 このフランス代表MFは、9月13日のアーセナル戦(チャンピオンズ・リーグ1節)、16日のカーン戦(リーグ・アン5節)、そしてディジョン戦と3試合連続でベンチ外となった。
 
 もっとも、招集メンバーから漏れたのは怪我が原因ではない。エメリ監督がその理由に言及している。
 
「ベン・アルファは体重を落とす必要がある。それに、トレーニングでの態度も改めなければならないね。彼はどんな場面でもドリブルを仕掛ける。フットボールはチームスポーツだ。それをもっと理解しないと」
 
 チャンピオンズ・リーグ制覇の切り札のひとりとして入団しながら、ここまで先発フル出場はリヨンとのスーパーカップのみで、リーグ戦での先発はわずか2試合に留まっている。1ゴールを決めたそのリヨン戦を除けばいずれも散々な出来に終始し、ニースで17得点・6アシストの大活躍を見せた昨シーズンのキレを失っている印象は拭えない。
 
 すでに首脳部は来年1月の放出を検討しているようで、スペインとイングランドの数クラブが獲得に興味を示しているという。
 
 リーグ・アンの年間MVP候補のひとりに選ばれた昨シーズンから一変、評価が大幅下落中のベン・アルファ。「夢だった」と語るパリSGで、鳴かず飛ばずだったプレミアリーグ時代のようにこのまま輝きを失ってしまうのか、それとも自らの過ちに気づいて改心するのか。岐路に立つ天才アタッカーの動向に注目が集まる。
 
文:ワールドサッカーダイジェスト編集部