9月20〜21日に開催されたブンデスリーガ4節。日本人選手でもっとも大きなインパクトを残したのが、ケルンの大迫勇也だ。
 
 アウェーでのシャルケ戦で2トップの一角として3試合連続の先発出場を果たし、今シーズン初ゴールをマークしたのだ。1点ビハインドだった38分、左サイドからミロシュ・ヨイッチが放ったクロスをアントニー・モデステが落とし、ペナルティーエリアぎりぎりのところから右足ダイレクトでゴール左隅に蹴り込んだ。
 
 全国紙『ビルト』は両チーム通じて最高点タイとなる2点(ドイツの採点は点数が少ないほど評価が高く、最高が1、最低が5〜6)を与え、キッカー誌も2.5点とその活躍を評価した。
 
 また、地元紙『エクスプレス』は「ゴールで救済!ここ最近の良いパフォーマンスがついに報われた」と寸評を記し、採点2を与えている。また同紙は「ドリームゴール!このゴールで大迫は素晴らしいパフォーマンスに報いる」という見出しで大迫に関する記事も掲載。「このゴールは、この日本人にとってトップフォームの上に乗ったクリームのようだ。昨シーズンは不幸な1年を過ごしたこの26歳は、ここ数週間納得のいくプレーを見せている」と絶賛した。
 
 ケルンは大迫のゴールのあとに2点を加え、3-1でシャルケを撃破。これで3勝1分けの勝点10となり、望外の2位に付けている。
 
 バイエルンとの首位対決に臨んだヘルタ・ベルリンの原口元気は、4-2-3-1の右サイドアタッカーとして先発フル出場。しかし、チームは0-3で惨敗し、順位は5位に後退した。
 
 原口は両チーム通じて2位の走行距離を記録するなど持ち前の運動量を見せたが、ボールに触る回数は少なく、攻撃面でアクセントになることはできなかった。『ビルト』紙、『キッカー』誌の採点もそれぞれ4点、3.5点と伸び悩んだ。
 
 マインツの武藤嘉紀は、ブレーメン戦で1点ビハインドの75分から途中出場。自身はシュートを放つことができなかったものの、チームは終盤に2ゴールを奪って逆転勝利し、7位へと浮上している。『ビルト』紙は4点を与え、『キッカー』誌の採点はなかった。
 ドルトムントの香川真司は、ヴォルフスブルク戦でベンチ入りするも出番はなし。プレータイムが与えられなかったのは公式戦2試合連続で、ポジション争いで劣勢を強いられている。ただ、チームは5-1で快勝し、3位に浮上している。
 
 フランクフルトの長谷部誠もインゴルシュタット戦でベンチ入りしたが、休養が与えられ今シーズン初めて出場機会は訪れなかった。とはいえ、チームは2-0で凱歌を上げ、勝点9で4位と好調を維持している。
 
 フライブルク戦に臨んだハンブルクの酒井高徳は、右SBで開幕から4試合連続となる先発フル出場。ただ、0-1で敗れて、今シーズンは未勝利のチームは、16位と低迷している。
 
 アウクスブルクの宇佐美貴史は、レバークーゼン戦で19人のメンバーとして遠征には帯同したものの、ベンチメンバーからは外れた。チームはスコアレスドローに終わり、13位に付けている。
 
 6節が開催されたブンデスリーガ2部では、シュツットガルトの細貝萌と浅野拓磨が、ブラウンシュバイク戦で揃って先発出場。68分までプレーした浅野は、64分に右サイドからのクロスでケビン・グロスクロイツのチーム2点目をお膳立てし、ドイツでの初アシストを記録した。
 
 ただ、地元紙『シュツットガルター・ツァイトゥング』は、浅野に関して「この新加入選手はそのクオリティーを示し、サイドでスピードのある走りを披露した。しかし、パスの正確さとランニングコースに関しては改善する必要がある」と記し、採点は3点に留まった。
 
 一方、細貝には採点2が与えられ、「細貝はクラブが彼に求めるもの、つまり1対1での積極性と中盤の底からの組み立てを見せた。彼はもっと良くなる」と評価した。
 
 カールスルーエの山田大記はハノーファー戦で2戦連続のベンチ外で、4試合連続出場機会なしと厳しい状況が続いている。
 
文:山口裕平