[J1第2ステージ13節]
G大阪 3-3 FC東京
9月25日/吹田市立スタジアム
 
 日本代表のハリルホジッチ監督が25日、G大阪対FC東京戦視察に訪れた。試合は序盤に4点が生まれ、土壇場で2ゴールが飛び交うゴールラッシュとなったが、ハリルホジッチ監督は「何人かを見に来たが、良い選手も良くない選手もいた」と総括。また、リオ五輪代表であり、以前から指揮官が注目してきたという20歳の井手口陽介について、「かなり良い選手。若いだけに、パワーを付ければより質の高い選手になると思う」と評価した。
 
 この日の井手口はボランチでフル出場。前半は今野泰幸、後半は遠藤保仁と2ボランチのコンビを組む形となった。ただ、前半は思うようにボールに絡めず、今野との位置関係も悪くスペースを与えてしまった。
 
 後半、その今野から太ももを痛めたことで大事を取りベンチスタートとなっていた遠藤へ早々にスイッチ。井手口は遠藤の周りで守備をこなしながら、前線に顔を出すプレーを続けて、随所でパスカットや素早い切り替えなど好判断のプレーを見せた。

【G大阪 3-3FC東京 PHOTO】サポーターに手を振るハリルホジッチ監督etc…
 一方、負傷明け4試合ぶりの先発となった今野は、ボールを奪いに行くと、空けたスペースを使われるなどリズムを作れず、次第にプレーもこじんまりしてしまった。前半途中からは倉田秋が中央、今野が左サイドに出るなど修正を試みたものの機能せず、ハーフタイムに交代を告げられた。
 
 この日の起用により、ボランチの序列がよりはっきりと見えた。トップ下でも起用されてきた遠藤だが、最近は再びボランチで固定。チームが好調なこともあるが、遠藤と井手口が“ファーストセット”で、今野と倉田が続く形に。
 
 できるだけ高い位置でボールを収めたい時は倉田、守備の強度を高めたい時は今野――など使い分けていくことになるか。もちろん、今野もここから再びコンディションを高めてくるはず。むしろ今野の魂を込めたボール奪取が“復活”しないことには、G大阪のタイトル獲得は難しいはずだ。
 
 
取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)