8月27日の名古屋戦(J1・第2ステージ10節)で途中出場ながら起死回生の同点弾を叩き込むと、その4日後、これまた途中出場した福岡とのルヴァンカップ準々決勝・第1レグで先制ゴール。続く福岡との第2レグこそ得点に絡めなかったが、4‐2‐3‐1システムの左サイドハーフで先発した9月10日の湘南戦(J1・第2ステージ11節)ではチームに流れを引き寄せるミドルを叩き込んだ。
 
 9月17日の浦和戦(J1・第2ステージ12節)で森重のゴールにつながるPKを獲得した中島は、直近のG大阪戦でも決定的なシュートを2本放つなどキレのある動きを見せた。グループリーグで敗退した8月のリオ五輪後、なによりピッチで感じられるのがゴールへの凄まじい意欲だ。
 
 ゴール前での小細工なしに多少強引にでもシュートを打ちに行く。そうしたスタンスが最近のリーグ戦でコンスタントに得点に絡んでいる要因のひとつかもしれない。そしてこれは崩しの形にこだわっている印象の代表チームにも必要なスタンスである。清武が「めっちゃ、巧い」と言うように足もとのテクニックは十分。シュートの精度を高めればフル代表でも十分に通用しそうだ。
 
 フィジカル的な課題もあるが、本人が今追求しているのは「スピード感」。「縦に速い攻撃」にこだわるハリルホジッチ監督の下でなら、新たな成長へとつながる“ヒント”を掴める可能性はあるだろう。
 
 中島は途中出場でも試合の流れを変えられる選手だけに、スーパーサブ的な使われ方でも輝くはずだ。代表の現有戦力に比べたらまだまだ粗削りと、そんな意見もあるだろうが、高齢化が進むハリルジャパンの世代交代を考えれば今試しておきたい人材のひとりだろう。