【ドルトムント|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 6.5
立ち上がりから果敢なハイラインプレスを敢行。1失点目のカウンター対応を除けば、後方の守備も安定していた。最後の30メートルでのアイデアが不足し、攻めあぐねる時間も短くなかったが、最後まで諦めずに戦い抜き、好パフォーマンスに見合う勝点を手に入れた。
 
監督 トーマス・トゥヘル 7
途中出場のシュールレとプリシッチがチームを敗戦から救う働きを見せたとおり、交代策がピタリと的中した。
 
【ドルトムント|選手採点・寸評】
[GK]
38 ロマン・ビュルキ 6
2分にC・ロナウドの鋭いFKを好セーブすると、79分にもC・ロナウドの一撃を弾き出す。止めるべきシュートはすべて阻止した。2つの失点シーンはいわばノーチャンス。
 
[DF]
25 ソクラティス・パパスタソプーロス 6
ベンゼマに対応した際に足を滑らせ、1失点目のきっかけになるも、その後に名誉を挽回する働き。タイトな寄せを欠かさず、肉弾戦で強さを発揮した。
 
26 ウカシュ・ピシュチェク 5.5
C・ロナウドを封じるべくディフェンスに重きを置いていたぶん、攻撃に関しては物足りなさが否めなかった。
 
28 マティアス・ギンター 6
後半途中に右足の太腿に違和感を覚えるも、最後まで戦い抜いた。つねに冷静に振る舞い、フィードを含めたミスを最小限に食い止める。
 
29 マルセル・シュメルツァー 6
フリーで放ったクロスが容易に弾き返されるなど攻撃参加時は振るわず。とはいえ、50分にカードを貰っても怯まず、球際で身体を張りつづけた。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[MF]
7 ウスマンヌ・デンベレ 6(73分OUT)
独特のステップワークを駆使した仕掛けで見せ場を作る。悔やまれるのはフィニッシュの質不足。至近距離から狙った25分のシュートはせめて枠に飛ばしたかった。
 
10 マリオ・ゲッツェ 5.5(58分OUT)
不用意なボールロストは前後半に一度ずつ。ボールに絡む頻度は低くなく、球離れもまずまずだったが、バイタルエリアで違いを作り出すには至らなかった。
 
13 ラファエウ・ゲレイロ 6(78分OUT)
2列目左サイドで先発し、前半の途中からとゲッツェ交代後にインサイドハーフとして堅実にプレー。直接FKでチーム1点目のきっかけを作る。
 
27 ゴンサロ・カストロ 6.5
DFラインと前線を繋ぐ橋渡し役として機能。巧みなポジショニングや豊富な運動量、抜群のタイミングでアタッカーに供給するパスが光った。
 
33 ユリアン・ヴァイグル 6.5
セカンドボールを回収する一方、丁寧な繋ぎでチームの安定したポゼッションを支えた。74分の警告は相手の速攻を防ぐための戦術的なファウルによるもの。
 
[FW]
17 ピエール=エメリク・オーバメヤン 6
ヴァランヌの徹底マークに遭い、裏への飛び出しは不発に終わるも、楔のパスを受ける動きなどは悪くなかった。オウンゴールになりかけたボールをゴールライン上で押し込み、43分に1ゴールを記録。
 
[交代出場]
21 アンドレ・シュールレ 7(58分IN)
投入から20分程度は影を潜めるも、87分に左足シュートで値千金の同点弾。ゴール左上を射抜く豪快な一撃で、後半は当たっていたナバスの牙城を崩す。
 
22 クリスチャン・プリシッチ 6.5(73分IN)
得意のドリブル突破からの好クロスで同点弾を呼び込む。投入直後から頻繁に高い位置でボールに絡み、相手守備陣の脅威となった。
 
20 エムレ・モル −(77分IN)
2列目の中央右寄りでプレー。83分にゴール右下隅を突くミドルを放つも、ナバスの好守に阻まれた。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【R・マドリー|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 5.5
序盤は相手の圧力に押されてミスを繰り返すなど浮足立つも、C・ロナウドの一撃で先制。ナバスのミスによる失点にも動じず68分に勝ち越して逃げ切りに入るも、終了間際の87分に失点して引き分けた。グループ最難関のアウェーゲームでの勝点1は悪くないが、勝点2を「落とした」印象が拭えない。
 
監督 ジネディーヌ・ジダン 6
チーム唯一の守備的MFであるカゼミーロを故障で欠き、いつもの4−3―3ではなくリーガ前節で試した4-2-3-1を採用。6人で守り4人で攻める割り切った分業制は、まずまず機能した。しかし、低調なダニーロを最後まで残した采配にはやや疑問が残った。
 
【R・マドリー|選手採点・寸評】
[GK]
1 ケイラー・ナバス  5.5
序盤から多用したパンチングが仇となったのが43分のシーン。ゲレイロのFKはたしかに不規則に変化したものの、弾く方向を明らかに誤って失点の主因を作った。後半は際どいシュートを三度は防いだが、総合的な印象は良くない。
 
[DF]
2 ダニエル・カルバハル 5.5
守備では粘り強さと危機察知能力の高さを見せる。ただ、攻撃ではタイミング良く上がったものの、その後のパスや判断にミスが目立つ。
 
4 セルヒオ・ラモス 6
最終ラインをコントロールしながら、不安定なダニーロをフォロー。入れ替わりでゴール前に入ってきた敵を封じ、空中戦も相変わらず強かった。
 
5 ラファエル・ヴァランヌ 6.5
ナバスが弾いたボールが頭に当たり、オーバメヤンの同点弾を“アシスト”してしまう不慮の事故は、こぼれ球を押し込んだ68分のゴールで帳消しに。快足オーバメヤンをスピードと読みで封じた。
 
23 ダニーロ  5
本職の右ではなく怪我のマルセロに代わって左のSBに。デンベレのカットインに苦しみ、2失点目のシーンではプリシッチにぶち抜かれてアシストを許した。攻撃面でもクロス精度を欠く。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[MF]
★MON OF THE MATCH★
7 クリスチアーノ・ロナウド 7
17分に素早く右足を振り抜いて先制点を挙げれば、68分にはショートコーナーから強烈かつ正確なクロスを供給して2点目を実質的にアシスト。身体のキレは絶好調時より劣ったが、しっかり2ゴールに絡むのは流石だ。
 
8 トニ・クロース 6
ダブルボランチを組んだモドリッチよりも後ろに残る時間帯が多く、絶妙なタイミングで足を出して中盤で何度もボールハントを成功させる。パスワークもほぼミスなし。
 
10 ハメス・ロドリゲス 6(69分OUT)
もっとも得意なトップ下を担う。1点目に繋がったスルーパスをはじめ、前を向けば良質なボールを供給した。ディフェンスにも積極的だった。
 
11 ガレス・ベイル  6
絶妙なヒールパスで先制点をアシスト。システム変更でいつもより下がってプレーするシーンが多かったものの、カウンター発動時は迫力の走り込みで敵に脅威を与えた。
 
19 ルカ・モドリッチ  6.5
守備を担保しながら、ビルドアップ能力と縦の推進力を発揮。速攻からのドリブルで抜け出し、相手に2枚のイエローカードを食らわせた。
 
[FW]
9 カリム・ベンゼマ  6(88分OUT)
絶妙なキープから先制点の起点を作れば、簡単ではないクロスを足で触って2点目にも絡む。C・ロナウドにスペースを作り、守備の負担も軽減するというタスクをこの日もしっかりこなした。
 
 
[交代出場]
16 マテオ・コバチッチ 5.5(69分IN)
勝ち越しゴール直後に投入され、システム変更によって左インサイドハーフに入る。ややポジショニングが見出せていなかった印象。
 
21 アルバロ・モラタ ―(88分IN)
まさかの同点弾によってピッチに送り出される。左サイドから好クロスを出したが、惜しくもゴールには繋がらず。
 
文:遠藤孝輔(ドルトムント)、白鳥大知(R・マドリー)
 
※MON OF THE MATCH=この試合の最優秀選手
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。