イングランド・サッカー協会(FA)は、現地時間9月27日に代表監督のサム・アラダイスとの契約を解除したことを発表した。
 
 7月にイングランド代表監督に就任したアラダイスは、9月5日のロシア・ワールドカップ予選では、スロバキアに1-0で勝利を収めていた。
 
 しかし、9月27日にイギリス紙『Telegraph』が「おとり取材に対し、アラダイスが不適切な発言」という記事を掲載。
 
 アジアビジネスマンに扮した同紙の記者と接触したアラダイスは世界的に規則で禁じられている選手の第三者保有について「ばかげたルール」と発言し、規定違反を免れる方法を助言するため、架空の企業と40万ポンド(約5200万円)の契約を結ぼうとしたと伝えた。

 また、ロイ・ホジソン前監督や英国王族を中傷する問題発言をしたと同紙は伝えたのだ
 
 FAは同日中にアラダイスと会談し、「彼の行為は代表監督として不適切。彼は非を認めて謝罪したが、事の重大さを考慮して双方合意の上で契約を解除した」と発表した。
 
 さらにFAは今後の代表チームについて、年内のワールドカップロシア大会の欧州予選は現在U-21代表のガレス・サウスゲート監督が代行で指揮を執るとしている。
 
 まさかのスキャンダルで事実上の解任となったアラダイスがイングランド代表監督となったのはわずか67日間。これは、2006年から2007年まで指揮したスティーブ・マクラーレン監督の1年6か月を抜き、史上最も短い在任期間となった。
 
 アラダイスの不祥事について元イングランド代表FWのアラン・シアラーはイギリスメディア『BBC』に対し、以下のようなコメントを残している。
 
「まさかEURO2016の時よりイングランドが価値を落とすことになるとは思わなかったね。今、我々は世界の笑いものだよ。しかし、このような状況にしっかりと対処し、人々に笑われることも受け入れなければならない」
 
 気になる後任監督候補も、すでにイギリスの各メディアで挙げられており、アラン・パーデュー(現クリスタル・パレス監督)やエディ・ハウ(現ボーンマス監督)、スティーブ・ブルース(元ハル監督)などイングランド人の名前が複数紙で報じられた。
 
 また、ユルゲン・クリンスマン(現アメリカ代表監督)やルイス・ファン・ハール(元マンチェスター・U監督)などビッグネームも名前も伝えられている。
 
 優勝も期待されたEURO2016でベスト16で敗れ、アラダイス監督の下で再スタートを切った矢先にイングランドを襲った、予期せぬ事態……。
 
 この苦境に立ち向かう指揮官は、一体誰になるのか。新監督探しの動向に注目しよう。