【アトレティコ・マドリー|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 7
ポゼッションで劣りながら(37%)、走行距離で8km以上も上回り、こぼれ球からのショートカウンターで奪った1点を守り切るという「らしい」勝利。最終ラインを低めに設定しながら全体のコンパクトネスを失わず、ボールを奪えば高い頻度で速攻に繋げた点も高く評価できる。
 
監督 ディエゴ・シメオネ 6.5
オーバーアクションで選手と観客を煽るなど相変わらずの熱血ぶり。とはいえ采配は冷静で、強度の高いプレスを繰り返して疲弊する前線の選手を適切な時間に入れ替えた。
 
【アトレティコ・マドリー|選手採点・寸評】
[GK]
13 ヤン・オブラク 6
13分にミュラーの至近距離ボレーを素早い反応でセーブ。その後も的確なポジショニングと判断でゴールマウスを守り続けた。
 
[DF]
2 ディエゴ・ゴディン 7
ハードな寄せでレバンドフスキに起点としての仕事、そしてフィニッシュを許さず。カバーリングも的確で、世界屈指のCBであることを改めて証明した。
 
3 フィリペ・ルイス 6.5
対面のミュラーをほぼ完璧に封じ込む。21分には2人を抜き去ってクロスを上げ、83分にはPKを奪うなど、攻撃面でも大きな貢献を果たす。
 
15 ステファン・サビッチ 6
怪我のヒメネスに代わって先発。強さを利してゴディンとの連携でレバンドフスキを抑えながら、リベリへのケアも怠らなかった。
 
20 ファンフラン 6.5
好調リベリのドリブルやパスを封じて、バイエルンの攻撃力を半減させる。タイミングを心得た軽快な攻撃参加も光る。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[MF]
6 コケ 6.5
チーム最多の68本のパスを出すなど、ビルドアップの起点として機能。34分にはスルーパスでF・トーレスの決定機を作り出した。守備のフィルターとしてもソツがなかった。
 
8 サウール・ニゲス 6.5
右サイドをベースに、中央にも頻繁に絞って攻守に絡むなど、チームのインテンシティーを支えた。五分五分のボールをモノにする力強さは特筆に値する。
 
10 ヤニック・カラスコ 7(72分OUT)
35分に後ろからスルーパスに反応し、早めに左足を振り抜いて豪快な決勝弾。その他にも2本の枠内シュートを放つなど、この日のピッチでもっとも危険な存在だった。
 
14 ガビ 7
こぼれ球の回収や敵ボールホルダーの囲い込み、パス出しの起点となるコケのサポートなど攻守で存在感。地味ながらも効果的は動きで中盤を支えた。
 
[FW]
7 アントワーヌ・グリエーズマン 5.5(92分OUT)
キープからのパスで決勝ゴールをアシストし、F・トーレスとともに前からのプレスも効いていた。しかし、83分のPKはバーに当てて失敗。
 
9 フェルナンド・トーレス 6(79分OUT)
公式戦5試合ぶりのスタメン。22分のヘディングはポストを直撃し、34分にはスリップでシュートミスしたが、常に裏を狙う動きで敵最終ラインの脅威に。74分には縦の突破からのクロスで好機を作る。
 
[交代出場]
21 ケビン・ガメイロ 6(72分IN)
74分に好パスで決定機を演出すれば、91分には右足で惜しいフィニッシュ。献身的なフォアチェックでクリーンシートに貢献。
 
23 ニコラス・ガイタン ―(79分IN)
左サイドハーフに入るも、特筆すべきプレーはなかった。
 
22 トーマス・パーテイ −(92分IN)
時間稼ぎ&守備固めで登場し、すぐに試合終了のホイッスルが鳴り響く。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
【バイエルン|チーム&監督 採点&寸評】
チーム 5.5
稚拙なミスはほとんどなく、封鎖された中央ではなく左右両サイドから果敢に攻撃を仕掛けた。とはいえ、絶対的決定機に繋がったのは一度くらいで、昨シーズン準決勝ファーストレグと同様にアトレティコの堅守を破れず。敵地でのリベンジはならなかった。
 
監督 カルロ・アンチェロッティ 5
1点を追いかける場面でリスクを冒さず、同ポジションの選手を入れ替える交代策に終始。決定機を作り出せない状況を改善させる一手を打てなかった。
 
【バイエルン|選手採点&寸評】
[GK]
1マヌエル・ノイアー 6
失点場面はカラスコのシュートを褒めるべきで、この守護神に非はないはず。そのスコアラーの枠内シュートを前後半に一度ずつ的確に弾き出した。
 
[DF]
8ハビ・マルティネス 6
自陣の深い位置で相手にボールを明け渡した16分のミス以外は安定していた。最後まで集中を切らさず、90分にはゴディンの至近距離弾を防ぐ。
 
17 ジェローム・ボアテング 5.5(62分OUT)
1対1の場面で強さを発揮し、最終ラインの防波堤として機能。ただ、珍しくフィードの精彩を欠き、攻撃面での貢献度が低かった。
 
21 フィリップ・ラーム 5
前半からトラップミスがやや目立ち、28分のピンポイントクロス以外に特筆に値したプレーはなし。攻守の両局面で対峙したフィリペに見劣りした。
 
27 ダビド・アラバ 6
リベリとの良好なコンビネーションで何度となく左サイドの高い位置まで侵攻。守備の局面でもミスらしいミスは見られなかった。
 
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
[MF]
6 チアゴ・アルカンタラ 6.5(66分OUT)
見事なロビングパスでシュート機会を演出すれば、中盤での正確な散らしのパスも光った。ファウルが増えはじめ、2枚目の警告が危ぶまれた時間帯に退く。
 
14 シャビ・アロンソ 5.5
敵の2トップに自由を奪われ、組み立ての起点として十全な働きを見せられなかった。ヘディングを後ろに逸らし、1失点目の遠因になる。
 
23 アルトゥーロ・ビダル 6
持ち前のタフネスを存分に発揮し、中盤の攻防戦で異彩を放つ。83分にPKを献上したものの、グリエーズマンのキックミスに救われた。
 
[FW]
7 フランク・リベリ 5.5
左サイドを根城に中央や右サイドにも顔を出し、崩しの糸口を探り続けるも不発。39分の至近距離弾は最低でも枠に飛ばしたかった。
 
9 ロベルト・レバンドフスキ 5.5
敵CBの徹底マークに苦しみ、前線でなかなか起点を作れなかった。前後半に一度ずつヘディングシュートを放つも、ネットを揺さぶるには至らず。
 
25 トーマス・ミュラー 5(59分OUT)
13分の強烈ボレーはGKに阻まれ、フリーで放った50分のヘディングは枠外。消化不良のまま交代を告げられる。
 
[交代出場]
10アリエン・ロッベン 6(59分IN)
右サイドに張り付かず、中央寄りでプレー。81分の狙い澄ましたシュートはわずかに右に逸れる。
 
5 マッツ・フンメルス 6(62分IN)
F・トーレスにエリア内で振り切られた場面を除けば、無難なパフォーマンスを披露した。
 
32 ヨシュア・キミッヒ 5.5(66分IN)
致命的なミスはなかったが、自身と交代したチアゴのような“怖さ”を相手に与えられなかった。
 
文:遠藤孝輔(バイエルン)、白鳥大知(アトレティコ・マドリー)
 
※MON OF THE MATCH=この試合の最優秀選手
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。