ロシアワールドカップ・アジア最終予選のイラク戦(10月6日)、オーストラリア戦(同11日)に臨む日本代表メンバー26名が発表された。招集された選手たちの直近のパフォーマンスはいかなるものか。ここではシーズンも残り4試合となって、いよいよクライマックスを迎える国内組の近況をチェックする。
 
【日本代表PHOTO】イラク戦、豪州戦に向けたメンバー26人
 
FW
小林 悠(川崎フロンターレ)
 
今季成績(J1)
29試合・15得点(30試合終了時)
 
 第2ステージ・13節の横浜戦では、試合終了間際に劇的な決勝ゴールを奪い、チームを勝利に導いた。キレの良さは際立っており、コンディションは万全と言える。また、横浜戦では大久保の出場停止を受けて、1トップとしてプレー。前線の基点として機能した。代表では右ウイングでの起用が濃厚だが、中央でも遜色なくプレーできたことは大きなアピールになったはずだ。
 
MF
柏木陽介(浦和レッズ)
 
今季成績(J1)
30試合・4得点(30試合終了時)
 
 夏場の暑い時期を過ぎ、9月に入り3連勝を遂げたチームの中心で司令塔として活躍する。直近の第2ステージ13節の広島戦では3試合ぶりにフル出場を果たし、「第1ステージの広島戦では自分のミスで負けてしまっていた。なにより相手に合わせず、自分たちのサッカーで勝利を収められたことが良かった」と自信を深めた。日本代表の9月シリーズは怪我により出場機会を得られなかった。混沌としているボランチの主力の座を掴むためにも、決定的な仕事をしたい。
 
MF
山口 蛍(セレッソ大阪)
 
今季成績(J2)
13試合・1得点(33節終了時)
 
 ドイツから復帰後、代表の活動と並行しながらリーグ戦でフル出場を続ける。32節の北九州戦では、杉本の決勝ゴールをアシスト。鋭い寄せや、的確なパスでチームを支えている。日本代表には先日のロシアワールドカップ・アジア最終予選のUAE戦、タイ戦で約6か月ぶりにメンバー入り。タイ戦では先発として上々のプレーを披露した。長谷部、柏木、大島とライバルは多いが、ボランチの定位置奪還を目指す。
MF
永木亮太(鹿島アントラーズ)
 
今季成績(J1)
25試合・0得点(30試合終了時)
 
 第1ステージではほとんどが途中出場だったが、第2ステージに入り急速に存在感を強めている。13試合中7試合で先発フル出場。第1ステージ優勝チームのボランチとして確固たる地位を築き、今回初めてハリルホジッチ監督からの抜擢を受けた。守備時の出足の早さ、カウンター時の飛び出しで敵に脅威を与え、チームにリズムをもたらす存在となっている。得点はまだないが、強烈なミドルシュートも持っている。
 
MF
大島僚太(川崎フロンターレ)
 
今季成績(J1)
22試合・2得点(30試合終了時)
 
 先日のロシアワールドカップ・アジア最終予選のUAE戦で先発としてA代表デビュー。今年1月のリオ五輪最終予選、8月の五輪本大会、そしてワールドカップ最終予選と休みなく戦ってきたため、疲労の蓄積は懸念されるが、ピッチに立てば不安をかき消すパフォーマンスを見せている。代表デビュー戦に対しては「緊張しなかった」と頼もしいコメントも残す。ハリルホジッチ監督はメンバー発表会見で「能力はかなりある。もっと自信を持ってほしい」とメッセージを送った。
 
DF
槙野智章(浦和レッズ)
 
今季成績(J1)
25試合・3得点(30試合終了時)
 
 負傷により大事をとって、リーグ戦は広島戦まで2試合欠場していた。前回は代表発表当日に怪我が発覚し、招集辞退に。しかし今回は、G大阪戦2日前に浦和の全体練習に合流した、その日に“サプライズ招集”された。この日の浦和での練習後、「日本代表も崖っぷちに立たされている状況。それでも試合に出ていないとはいえ、そのメンバーでの団結力もあるはず。そのなかに招集されるように、まず自分にできることをやるだけ」と今後の復帰をイメージしたコメントをしていた。
 
DF
森重真人(FC東京)
 
今季成績(J1)
28試合・4得点(30試合終了時)
 
 ここ数試合は最終ラインをコントロールしきれず、チームの勝利に貢献できていないが、個のパフォーマンスに目を向ければ決して悪くない。1対1で相変わらずの強さを見せて、ビルドアップの局面では丁寧に捌くなど攻守両面で重要な役割を果たしている。なにより素晴らしいのはタイミングを見計らったチェイシングで、高い確率でボールを奪取。10月のオーストラリア戦では「(FC東京のチームメイトである)バーンズとのマッチアップが楽しみ」とコメントしている。
DF
丸山祐市(FC東京)
 
今季成績(J1)
30試合・0得点(30試合終了時)
 
 追加招集された9月の代表活動後のリーグ2試合はベンチスタート。スタメン復帰したG大阪戦では3失点とポジティブな材料が少ない。プレーに目を向けても、浦和戦ではゴール前で身体を寄せきれずに李に同点ゴールを奪われており、どちらかと言うと悪い部分が目に付く。疲労が原因かは定かではないが、とはいえコンディションさえ整えば特に空中戦で強さを発揮できる。自身の成長につなげるためにも、そろそろ代表デビューを飾りたいところだが……。
 
DF
植田直通(鹿島アントラーズ)
 
今季成績(J1)
19試合・0得点(30試合終了時)
 
 リオ五輪では、グループリーグの3試合すべてにフル出場し、貴重な経験を積んだものの、大会後、鹿島では昌子、ファン・ソッコ、ブエノに次ぐCBの4番手として、しばらくはベンチに甘んじていた。しかし第2ステージ12節・磐田戦で腰を痛めた昌子に代わり、途中出場を果たすと、続く新潟戦では久々のスタメン出場。昌子の負傷とファン・ソッコの右SB起用の影響もあり、完全にレギュラーを奪取したとは言い切れないが、新潟戦では闘争心むき出しのプレーでクリーンシートに貢献。その実力に疑いはなく、ピッチに立てば、期待に応えるパフォーマンスを見せるはずだ。
 
GK
西川周作(浦和レッズ)
 
今季成績(J1)
30試合・26失点(30試合終了時)
 
 第2ステージ7節・湘南、同8節・名古屋戦でJリーグ史上初のGKとしての2試合連続アシストを記録。鳥栖との上位対決、広島との決戦では好セーブを連発して無失点勝利を収め、守備面でもアピールを続ける。今週末のG大阪戦で勝利を収め、充実したコンディションで、10月シリーズに臨みたい。
 
GK
東口順昭(ガンバ大阪)
 
今季成績(J1)
30試合・33失点(30試合終了時)
 
 直近の第2ステージ13節・FC東京戦では、中島のスーパーショットを片手で弾き出すビッグセーブを見せ、チームを引き締めた。ハマっている時は、手も足も出せないぐらい“脅威”の存在となっている。しかし、リーグ戦は5試合連続失点中。“スーパー”な時間もあれば、ミスが見られる“不安定”な時間もある。90分トータルでの安定したパフォーマンス=集中が求められそうだ。