【チーム採点・寸評】
浦和 7
GKから最前線まで、全員が連動し合って開始6分に先制点を奪取。幸先良いスタートを切って、相手に大きなダメージを与えると、その後も終始主導権を握り続けた。アデミウソンの退場劇もあり、終わってみれば、今季最多タイの4点を奪い、守備面でも一度も決定機を作らせず、一方的な試合展開となった。

【浦和 4-0 G大阪 PHOTO】ハリル御前試合、 浦和が宿敵相手に4発快勝!
 
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6.5
先制ゴールは彼のキックから始まった。数少ないチャンスに懸けてくる相手の倉田のシュートを確実に止める。枠内シュートはその1本だけで、ほとんどボールが飛んでこなかった。

DF
5 槙野智章 6.5
宇賀神との“阿吽の呼吸”で崩し、左サイドから力強く攻撃を推進した。途中からサイドに張り出してきたアデミウソンとの1対1にも冷静に対応。イライラした相手がレッドカードで退場に。その後も呉屋のスピードを封じた。

6 遠藤 航 6.5
リーグ戦約1か月(4試合)ぶりの先発。長沢らとの1対1の対応や数的不利になりかけた場面でも守備の安定感があった。ただパスをつなげる時にロングボールを選択することが多く、指揮官が首をひねる場面も見られた点は今後の課題か。

46 森脇良太 7
相手の4バックとボランチの間にできたギャップで効果的にボールを受け、攻撃の起点として機能。駒井と連動しあって藤春に一度もオーバーラップを許さなかった。終盤には攻撃参加から宇賀神の得点をアシスト。ほぼパーフェクトと言えるぐらいプレーの質が高かった。

MF
18 駒井善成 6.5
サイドで上手くタメを作ってDFを呼び込み、先制ゴールにつなげた。さらに宇賀神とズラタンのゴールにも絡むなど、計3点に絡む活躍を見せた。33分にはドリブルで約30メートル持ち上がりシュートを放つなどカットインも効果的だった。今度は得点やアシストなどに絡みたい。

10 柏木陽介 6.5 (84 分 OUT)
井手口や遠藤のマークをかわして、起点となる。一度ボールを失いカウンターを食らったものの、ビルドアップではほとんどミスなく、ボールを奪えそうで奪えない間合いと精度の高いパスで相手を困惑させ続けた。

22 阿部勇樹 6
相手が狙うカウンターの“芽”を摘み、ゴール前のピンチでもアデミウソンや倉田をブロック。史上4人目、35歳25日と最年少でのJ1通算500試合出場達成を白星で飾った。「デビュー戦もG大阪戦で負けていただけに、今回勝てて良かった。でも、まだ試合は続くので、一緒に戦っていきましょう」とサポーターに呼びかけた。
3 宇賀神友弥  6.5
フォローに回って同サイドの槙野や高木の良さを引き出し、先制点にも絡む。40分のシュート、68分のクロスのミスなどもあったが、83分に森脇のクロスに落ち着いて合わせて、試合を決定づける3点目を奪取。

13  高木俊幸 7(69分OUT)
味方を信じて飛び込んで武藤のクロスに合わせ、値千金の先制ゴールを決める。その後もブレ球の直接FK2本、武藤の折り返しに合わせたボレーなど数多くチャンスを作っていただけに、欲を言えば、もう1点ほしかったか。「自分が最後のシュートを打ったが、チームでとったゴールだった」。
 
9 武藤雄樹 7.5
絶妙なタイミングで抜け出して柏木のパスを折り返し、高木の先制点を演出。さらに一瞬の隙を見逃さず、左足でミドルを突き刺す。1ゴール・1アシストと、大一番で背番号9として、しっかり結果を残した。

FW
30 興梠慎三 6.5(66分OUT)
武藤のクロスをスルーし、先制ゴールをもたらした。屈強CBを相手に、確実にボールを収めて、起点役となった。ゴールはなかったものの貢献度は高かった。

交代出場
FW
21 ズラタン 6.5(66分IN)
最前線で身体を張ってG大阪の最終ラインにプレッシャーを与え続けた。CBを背負いながら振り向きざまにシュートをねじ込んだ。

16 青木拓矢 6 (69分IN)
ボランチに入ると、守備の強度を高め、サイドを広く使いながら中央を突くなど、相手の自由を奪った。惜しい強烈なミドルも放つ。

20 李 忠成 ―(84分IN)
自身のシュートチャンスだったが、パスに切り替えてズラタンのゴールをもたらす。ただ、キック精度を欠いてしまい、アディショナルタイムでのボレーも枠には蹴りたかった。

監督
ペトロヴィッチ 6.5
受け身の相手に対して高い位置からプレスを掛ける“攻撃的な守備”がハマり、終わってみれば、今季一番といえる完勝劇を飾った。途中出場のズラタン、青木がしっかり機能していたのは心強い限りだ。試合後、500試合出場を達成した阿部に花束を贈り、頬にキスをした。

浦和=取材・文:塚越 始(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
 
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
セカンドボールや球際で浦和を下回り、終始主導権を握られる展開を強いられた。攻撃では決定機と呼べる場面を一度も作れず、文字通りの「完敗」を喫した。この1敗により、第2ステージ優勝がほぼ絶望的になった……。

【G大阪|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5
先制された場面は、完璧に守備が崩されただけに止めるのは難しかった。計20本のシュートを打たれたなかで、なんとか耐えていたが……。2点目の武藤のシュートは、西野に当たって方向がやや変わったこともあったが、タイミングを読み切れずにニアサイドを抜かれてしまった。
 
DF
3 西野貴治 5
今季初のスタメン出場。ビルドアップで貢献し、積極的なミドルを放つなど、ポジティブな面は見られた。一方、興梠のポストプレーや武藤のスルーなど浦和の連係に手を焼いた感は否めなかった。
 
4 藤春廣輝 5
マッチアップした駒井の仕掛けに対し完全に受け身に回ってしまった。大森とのマークの受け渡しも曖昧で、浦和の先制点と3点目など、自身のサイドから何度も崩されてチャンスを作られた。
 
5 丹羽大輝 5
浦和の3トップと駆け引きをしながら何度かボールを奪い、闘う姿勢を見せてチームを鼓舞。今季初先発の西野をリードする意味でも、存在感を示していた。ただ試合終盤にはズラタンに力負けをして、ダメ押し点を許した。
 
22 オ・ジェソク 5.5
決定的な場面は作らせなかった。55分には、クロスにヘッドから飛び込んでシュートを防いだ。しかし、宇賀神の仕掛けに四苦八苦し、イニシアチブを取られてしまった印象を残した。
 
MF
7 遠藤保仁 5(62分OUT)
何度かボールをカットする場面があったとはいえ、浦和のボランチと比べても攻守でインパクト不足。数的不利な状況に立ったあと、62分に呉屋との交代を命じられた。
 
9 アデミウソン 4
立ち上がりはチェイシングに追われて攻撃力が半減。徐々にカウンターで活路を見出し、ゴールに徐々に近づいていたが……浦和の素早いカバーリングに潰されてしまった。イライラが募り出した58分、槙野に倒された際にパンチを見舞い一発退場に。この時点で、勝負が決まってしまった。
 
11 倉田 秋 4.5
ボールを受ける位置が低く、しかもそのほとんどがDFを背負ってのもの。思うように攻撃に軸足を置くことができなかった。機能不全のチームにつられるように、ヒートアップして宇賀神と一触即発の場面も。球際でも常に負けてしまった。
 
19 大森晃太郎 4.5(HT OUT)
最終ラインに吸収される時間が長く、守備でスタミナを消耗。攻撃に転じても連係プレーにほとんど絡めず、見せ場のないまま前半でピッチを去った。
 
21 井手口陽介 5
球際での激しさはチーム1。ボールホルダーにガツガツとプレッシャーをかけていた。それでも周囲のサポートに恵まれず、柏木を掴み切れず、劣勢を撥ね返せなかった。
 
FW
20 長沢 駿 5(72分OUT)
チームのボールポゼッション率が一向に上がらず、前線で孤立したままだった。ボールを受けても徹底マークを受けてすぐに潰され、「注目している、面白い選手」と語っていたハリルホジッチ監督の前で、アピール失敗に終わった。
 
交代出場
MF
25 藤本淳吾 5(HT IN)
出場直後に失点。武藤への寄せが甘く、あまりに簡単にシュートを打たせたのは責任が重い。その後は、広範囲を守らなければならず、持ち味を発揮できる高い位置で仕事ができなかった。
 
FW
23 呉屋大翔 6(62分IN)
アデミウソンの退場に伴い出場。前線の一角に入り、スピードに乗ったカウンターで変化を生んだ。惜しいボレーを1本放ったが……ゴールには至らなかった。
 
MF
15 今野泰幸 5.5(72分IN)
78分、呉屋に絶妙な浮き球を供給してチャンスを演出。しかし、その他の場面では浦和に押し込まれてしまい、4失点目の場面ではクロスを上げさせてしまった。最近、元気がない(燃えるようなプレーが見られない)のは気掛かりだ。
 
監督
長谷川健太 5
立ち上がりの失点、アデミウソンの退場など、想定外の展開に打つ手なし。完膚なきまでに叩きのめされた。精神的ダメージも大きいだけに、4日後のルヴァンカップ準決勝までにどのようにチームを立て直すかが課題に。
 
G大阪=取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。