[J1第2ステージ14節]浦和 4-0 G大阪/10月1日/埼玉
 
 試合の行方を決定づけたのは、武藤のゴールだろう。柏木が「2点目でガンバは切れたかな」と言うように、50分に蹴り込んだあのミドルシュートは値千金だった。1‐0とデリケートな点差にもかかわらず、躊躇なく左足を振り抜いた理由を本人はこう説明した。

【浦和 4-0 G大阪 PHOTO】 宿敵G大阪相手に浦和が4発快勝!
 
「(右サイドの森脇からボールが出てきたタイミングで)最初はいろんな選択肢を考えた。でも、相手の寄せも甘くて、時間もあったので、思い切り、シュートを狙いました。相手に当たって良いコースに飛んだというのはありましたけど、あそこでシュートを打ったからこそのゴールだと思います」
 
 埼スタでのG大阪戦に懸ける意気込みは、人一倍強かった。
 
「去年のチャンピオンシップのG大阪戦は僕のせいで負けたと思っている。だから、必ずこのスタジアムでゴールを決めたいという強い気持ちで臨みました。個人的には勝てたことがなにより嬉しいです」
 
 この日、「攻撃の部分でわりと自由にできた」という武藤は前半の6分には素晴らしいアシストを決めている。右サイドの駒井からのクロスをペナルティエリア付近で柏木が受けると、そのタイミングで縦に抜け出した武藤が柏木からのパスをゴール前に流して高木のゴールをお膳立てしたのだ。まさに“連動”という言葉が相応しいこの崩しを、武藤は「狙い通り」と力を込めて言った。
 
「今までやってきた成果。みんなのイメージが一致していましたよね。練習でやってきた形があれだけ綺麗に決まると嬉しい」
 
 悲劇の主人公から勝利の立役者へ──。埼スタのG大阪戦で、武藤は痛快なリベンジを果たした。