日本から遠く離れた欧州でプレーする代表戦士には、時差の問題は常につきまとう。
 
 今季、ブンデスリーガで10年目を迎えた長谷部は、「長い間、やっていますから」とさすがに“ベテラン”の風格を漂わせる。
 
「もちろん、年齢も重ねてきていますからね。自分の身体と向き合ってやっています」
 
 リーグによって帰国するタイミングも異なり、試合に向けて全員が揃ってトレーニングできる日数はそう多くない。しかし、長谷部は「戦ううえで、それは言い訳にできない。限られた時間の中で、しっかりと個人としても、チームとしても調整してやっていきたい」と甘えを許さない。
 
 また、何人かの欧州組はそれぞれの所属クラブで、満足に出場機会を得られていない状況も懸念されている。その点について長谷部は“不言実行”を説く。
 
「もちろん、試合に出ているにこしたことはないと思いますけど、こういう時はあまり多くを語らず、とにかくピッチの上で自分たちの価値を証明しないといけない」
 
 歴戦のキャプテンが発する言葉は含蓄に富む。
 
「シンプルに、答えはピッチの上にあると思います」
「監督からは信頼されて選んでもらっている。それに応えるのは、選ばれた選手の使命でもある」
 
 本田や香川、長友、清武、岡崎、吉田らハリルジャパンの主力メンバーたちは、戦いの場であるピッチの上で、自らの価値を証明できるか――。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)