香川や本田が所属クラブで出番に恵まれず、宇佐美や武藤が故障で招集を辞退したこの10月シリーズで、小さくない期待を集めているのが原口だ。
 
 加入3年目のヘルタ・ベルリンでは、ここまで6試合にフル出場。得点こそないものの、ブンデスリーガ2節のインゴルシュタット戦では2アシストをマーク。大衆紙『ビルト』の週間ベスト11に選ばれた。
 
 好調には違いないが、日本代表に合流した本人の口から出たのは反省の言葉だった。
 
「自信は全然ないです。危機感しかない。もっと、やらなきゃいけない」
 
 9月6日のタイ戦で貴重な先制点を奪うなど、日本代表での存在価値も試合を重ねるごとに高まっている。とはいえ、現状に満足している様子は微塵も感じられない。
 
「得点に直結するプレーを増やしていきたい。ヘルタでもそうですけど、代表ではもっと求められている部分だと思うので。監督からも『フォワードだから点を取ってほしい』というのは言われています」
 
 10月6日に対戦するイラクは間違いなく引いて守ってくるだろう。そうした状況下で、大きな武器になりえるのが、原口の仕掛けだ。
 
「パスだけで綺麗に崩すのは難しい。サイドに開いた位置からドリブルで一枚剥がすプレーは、必要になってくるはず。加えて、ダイレクトで裏を狙うようなランニング。その両方をできたらいいなと思います」