[ロシアワールドカップ・アジア最終予選]日本 2-1 イラク/10月6日/埼玉
 
 25分に原口元気のゴールで先制して以降、なかなか2点目を奪えない時間帯が続いた。そんななかで60分に同点弾を許してしまい、アディショナルタイムへと突入した。
 
 迎えた90+5分。パワープレーで前線に上がっていた吉田麻也がセットプレーを獲得。イラクに一度は撥ね返されたものの、こぼれ球に反応した山口蛍が目の覚めるようなミドルをゴールネットに突き刺した。
 
 まるで漫画のような結末。「リスクを背負った結果。パワープレーを選択したことが実を結んだんじゃないかと思う」と長谷部が語ったように、なりふり構わずにただ勝利だけを目指した結果が形になった。
 
「2敗して後のないイラクは、開始直後からかなり前掛かりだった。自分たちが決して良いサッカーをできたとも思わないが、一番大事なのは勝つこと。次につながる」
 
 ロシア・ワールドカップへまた一歩、歩みを進めたと同時に、信頼の証を腕に巻く長谷部はこの日の試合後、9月1日のUAE戦で達成した100キャップの祝福を受けた。だが、当の本人は大きく喜びを表現しようとはしなかった。
 
「個人的な記録ですから、どうでもいいと言ったら失礼ですけど……。もちろん祝ってもらったことに感謝をしなければならないし、数を積み重ねられたのはいろいろな方に支えられてもらったおかげでもある。ただ、なによりもチームの勝利をこれからも求めていきたい」
 
 勝つには勝ったが、内容が伴ったとは言い難く、日本代表が置かれた状況が一気に好転したわけでもない。見据える目標は、まだ遠くにある。個人の記録に満足することなく、長谷部はチームのことだけを考えて、邁進し続ける。

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