UAE戦の黒星をきっかけに逆風に晒されていたハリルホジッチ監督も、イラク戦の勝利でホッと一安心しているかもしれない。試合後、少し目を赤くしながらインタビューに答えていた姿からは、相当なプレッシャーに苦しんでいただろうことが窺えた。

【日本 2-1 イラク|PHOTOギャラリー】山口の劇的弾で苦しみながらも勝利を掴む!
 
 しかし、ここで気を抜くわけにはいかない。イラク戦の勝利が大きな意味を持ってくるのはオーストラリアに勝ってこそだろう(引き分けでも微妙だ)。グループBの首位オーストラリア(勝点7)をアウェーで叩けば、日本は3勝1敗となり少なくともこのライバルより上の順位に行けるからだ。
 
 日本は、ワールドカップ・アジア最終予選の3試合を終えてグループBの4位。UAE戦の黒星が尾を引く形で、プレーオフ出場の3位にも食い込めていないのが現状だ(ちなみに、上位3か国は、オーストラリア=勝点7、サウジアラビア=勝点7、UAE=勝点6)。決して楽観視できるような状況ではないが、10月の連戦で勝点6を積み上げられれば風向きは変わりそうだ。
 
 イラク戦の劇的な勝利に、オーストラリア撃破という特大のスパイスが加われば、ナーバスになっているように見えたハリルホジッチ監督が自信を回復し、そうした雰囲気がチームに良い流れを呼び込む可能性はある。
 
 イラク戦を前に去就問題が囁かれたハリルホジッチ監督にとって、今予選最大の難関とも言われるオーストラリア戦はまた“一発逆転”の舞台にもなりうる。
 
 逆に負ければ……。ここにきてトーンダウンしつつあるハリルホジッチ監督の去就問題が再燃し、一気に注目を集めることになりそうだ。指揮官にとって、オーストラリア戦は天国と地獄の分岐点と言えるかもしれない。